のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

超入門古事記(13)根之堅州国へ~オオナムジ、試練やでー!

さてさて、オオナムジはひそかに木の国の大屋毘古神のもとへ逃げたのでした。しかし、というかやはりというか、八十神もしたたかなんですね。追跡の手を緩めなかったのです。人目を避けて逃げたのですが、考えて見れば八十神は人ではないので、神の目は逃れ…

超入門古事記(12)八十神の迫害~オオナムジは二度死ぬ

冒頭の写真、間違えて貼り付けたんじゃないですよ。1967年公開の、007シリーズ「YOU ONLY LIVE TWICE 007は二度死ぬ」のポスターです。映画をご覧になった方もいらっしゃると思います。50数年前、紅顔(失礼!厚顔でした)の美(?)少年だった私も、映画の…

超入門古事記(11)大国主神登場~因幡の白兎

さてさて、前回でスサノオの主たる話は一旦終わり、今回から、スサノオの六世孫の大国主神(おおくにぬしのかみ)が主人公になります。古事記には、この神様には大国主神以外に大穴牟遅神(おおあなむじのかみ)、葦原色許男神(あしはらしこをのかみ)、八…

超入門古事記(10)八俣遠呂知退治~スサノオよ、君は変わった?

さてさて、高天原を追放になったスサノオは、「出雲国」の斐伊川上流の鳥髪という所に降りました。「出雲国」が出てくるのは二度目です。イザナミが葬られたのが「出雲国」と伯耆国の境の比婆山でしたね。まだ国土が安定していないと思われる時代に具体的な…

超入門古事記(9)天の岩屋戸~アマテラスの引き籠もり

さてさて、前回はアマテラスがスサノオの暴挙に恐れをなし、天の岩屋に籠もってしまったところまでお話ししました。実は、この、籠もったわけについても解釈が分かれています。スサノオの余りの暴挙に、もう擁護出来ないとして怒って籠もった、という解釈と…

超入門古事記(8)アマテラスとスサノオの対決、かかって来いやー!

さてさて、根之堅州国に行く前にアマテラス姉ちゃんに会いに行くべぇ、とルンルン気分で高天原を目指したスサノオでしたが、一方でアマテラスは高天原を死守せにゃならんと、完全武装で迎え撃つ態勢を整えています。 さぁ、この対決の結果はいかに? 1.アマ…

超入門古事記(7)マザコンスサノオの追放

前回、三貴子が成ったという話をしました。アマテラスは生まれながらの最高神なのですが、弟のスサノオはどうだったのでしょうか。 話が進んでいくとだんだん分かってくるのですが、アマテラスは実は自ら進んで積極的に行動するタイプではないんですね。それ…

超入門古事記(6)三貴子の誕生とその役割

黄泉の国からやっとのことで帰ってきたイザナギは、自分の愚かさを思い知り、こう言ったのです。 「あぁ、私はなんといやな穢れた(けがれた)国へ行ってしまったのか、神よ許したまえ!」 (ちょっと、ちょっとー、あんたも神でしょうがー!)「穢れを落と…

超入門古事記(5)イザナギが黄泉の国で見たものは・・・

イザナギは、無謀にもイザナミを連れ戻そうと黄泉の国へ向かいます。「カァちゃん待っててちょっ、今、迎えに行くでよ!」さぁ、果たしてイザナギの運命やいかにーーー。そして、イザナミは? その前に、黄泉の国とはどんな国なのかということや、イザナミは…

超入門古事記(4)壮絶な神生み・・・うぅっ、生まれる~!

前回、イザナギ、イザナミの国生みのお話をしました。「男女の合体で、なんで島が生まれるんや、そんなわけないやろ!」と思っているあなた、最初に言ったでしょ!書いてあることの真偽は考えないことって。とにかく、古事記にはそういうことが書いてあるん…

超入門古事記(3)イザナギとイザナミの結婚と国生み

さてさて、天つ神から「修理固成」なんて意味のわかんないミッションを与えられたイザナギ、イザナミですが、 さぁ、どうしたでしょうか。 ところで、イザナギ、イザナミってどういう意味か分かりますか? ギ(キ)は男を表わし、ミは女を表わす言葉なんです…

超入門古事記(2)世界の始まりと神の出現

さぁ、超入門古事記の始まりです。冒頭の写真は高天原です。もちろん、イメージですけどね。 それにしても、コロナは感染が止まらず心配ですねー。国会中継を見ると議員の諸先生方はみなさん、しっかりと大きなマスクを着けていますね。総理のマスクは小さめ…

超入門古事記(1)プロローグ

狛犬特集が終わってから、次のテーマを夜も寝ないで(あっ、昼寝はしました)考えていましたが、なかなか決まらず4月になってしまいました。コロナも先が見えないしどうすっぺなぁー。 で、爺さんは気がついたのです。どう考えても古事記を離れては何も書け…