のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

アマテラス大研究(3)

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アマテラスとスサノオの誓約から生まれた宗像三女神 (ネット検索)

スサノオとの誓約(宇気布)

 イザナギから海原を治めるよう指示されたスサノオだったが、長い髭がみぞおちのあたりに届くまで泣きわめくだけで海の統治をしようとしなかった。その泣くさまは山を泣き枯らし、川や海を泣き乾すほどであらゆる災いをもたらした。

 イザナギ 「どうしてお前はわしのいうことを聞かず、泣いてばかりいるのだ?」

 スサノオ 「私はイザナミ母ちゃんに会いに根之堅州国に行きたくて泣いています。」

 イザナギ 「それならお前はこの国に住んではならない、出て行けぇ~!!」

てな具合で、マザコンスサノオ葦原中国を追放されてしまったのです。

  スサノオは「いいもんね、じゃぁ、アマテラス姉ちゃんに会ってから根之堅州国に行こう」として高天原に参上します。ところがこの時、山や川がどよめき、国土がすべてが震えたんですね。
 さぁ、これを知ったアマテラスは、「あいつめ、我が国を奪うつもりだな!」と早合点し、ただちに完全武装をして待ち構えます。「かかって来いやぁ~!」

 ここでは神様でも勘違いをすること、アマテラスが瞬間湯沸器的性格を持ち、意外と武闘派であることが分かりますね。コワッ!
 結局、スサノオは邪心がないことを示すためアマテラスに誓約を申し入れます。そして誓約によりスサノオの十拳剣から宗像三神と言われる三柱の女神が、アマテラスの勾玉からはアメノオシホミミノミコトを始めとした五柱の男神が生まれます。この結果、スサノオは「私の心は清明なので女子を得た。これで私の勝ちだ。」と、またまた調子に乗ってしまうんですね。
 アマテラスの作る田の畦を壊し、その溝を埋め、大嘗をする御殿でブリッ!それでもアマテラスはとがめなかったのですが、スサノオの狼藉が止まらず、ついに決定的な事件を起こします。アマテラスが忌服屋(いみはたや)にいて神御衣(かむみそ)を織らせていたときに、天井から逆剥ぎに皮を剥いだ馬を投げ込み、これに驚いた服織女が死んでしまったのです。
 これでさすがのアマテラスも看過できず、天の岩屋に籠もってしまいます。

 さぁ、ここで判明したことです。

 アマテラスの性格は早とちり、すぐ熱くなる、武闘派ということ。
かたや、田を作り大嘗をしたり、神御衣を織ったりと天つ神のための務めも果たしている。つまり、アマテラスは高天原の支配者であり、神事の主宰者でもあるんですね。但し、アマテラスが崇拝する天つ神とは誰かは分かりませんね。

 

 ではでは、今回はここまで。次回をお楽しみに!!