のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

アマテラス大研究(7)

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⑥天孫降臨後のアマテラス(その1)

 さてさて、無事?天孫降臨を果たしたアマテラスは、その後どうなったかという話です。おとなしく隠居でもしたでしょうか、それとも・・・・・。

 話は日向三代(ニニギ → ホオリ(山幸彦)→ ウカヤフキアエズ)と進み、ウカヤフキアエズの四男の神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト・後の神武天皇)の登場となります。そしてカムヤマトは兄の五瀬命と東征(いわゆる神武東征)に出るのですが、日本書紀によれば、東征に出る前に兄弟や子供達にこう言ったとあります。「天孫が降臨されてから、179万2470余年になる。」 えぇー!! 日向三代で約180万年、一人平均60万年!? ちょっとなに言ってるか分かんない。
  まぁ、当然ですけどこの東征は苦戦続きなんですね、途中で五瀬命は戦死します。そして、後半になり熊野村(現在の和歌山県新宮市あたり)に着いたとき大きな熊が見え隠れし、そのうち姿を消したとき、カムヤマトだけでなく従った兵士もみな具合を悪くして寝込んでしまったのです。
 この時、熊野の高倉下(タカクラジ)が一振りの太刀を持って来て、カムヤマトに献上するとカムヤマトはたちまち正気に戻りました。そして何もしないのに熊野の荒ぶる神は切り倒され、寝込んでいた兵士はことごとく目を覚ましたのです。
 で、カムヤマトはタカクラジに聞きました。
 カム「この太刀はどっから持ってきたん?」
 タカ「実は、タケミカヅチノカミが夢に出て来てこう言ったんです。『アマテラス様
    と高木神様に呼ばれてカムヤマト様を助けて来いと言われたのですが、
    私が葦原中国を平定したときの剣があれば大丈夫。その剣をお前の所の倉の
    屋根に穴を開けて投げ入れておいたから、その太刀を御子に献上しなさい。』
    と。」
 カム「そうなんやぁ、感謝、感謝やね~。」

 そして、この後も先導役として天から八咫烏が遣わされ東征が続くのです。

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神武東征(ネット検索)

  そう、この段階でもアマテラスと高木神(高御産巣日神)の神パワーが健在なんですねぇ。まだまだ、アマテラスは簡単に引っ込みませんよ。何百万年経とうともね!

ではでは今回はここまで。次回をお楽しみに!!