のと爺の古事記散歩

古希まぢかの爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

アマテラス大研究(10)

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式年遷宮(HPより)

総括

 アマテラス大研究も10回目となり、いよいよ最終回です。まず、これまでの研究で分かったことをもう一度整理して行きましょう。

「たいへんよくできました」に分類されること
1. 生まれた時から超エリートで高天原の統治を命じられる。
2. 高天原の支配者であると同時に神事の主宰者でもある。
3. 実は意外と怪力?
4. 太陽神だけでなく、農業、織物等の産業の神でもある。
5. 神武東征を支援する。

「もうすこしがんばりましょう」に分類されること
1. 早合点、勘違いがある。
2. すぐカッとなるし、わがままで武闘派。
3. 自分ファーストなところがあり、統治者として不安。
4. 伊勢に落ち着くまで90年も巡行した。

 これらは長所、短所と言うわけではなく、全部含んでアマテラスができあがっているということだと思います。神とはいえ、とても人間臭くて、いわゆるGODではありませんが、逆にそこが良いところですね。物事を決めるときも大体が合議で決めており、単独で判断したのはスサノオへの「かかって来いや~!」と岩屋籠りぐらいでしょうか。

 私の独断と偏見で言えば、アマテラスの最大の功績は神武東征のバックアップだと思います。なにしろ天皇の窮地を救った訳ですから、歴史の分かれ道で大きな貢献を果たしたと言えるでしょう。(神様だから当然?)
 日本書紀によれば、神武2年春2月、神武天皇は東征に関し貢献した面々に論功行賞を行っているんですね。なんか人間臭くていいですね。面白いのはあの八咫烏も賞の内に入ったんです。果たして烏には何を授与したのでしょうか。そして、「わが皇祖の霊が天から降り眺められて、我身を助けて下さった。」として高皇産霊尊タカミムスビノミコト)を祀っているのです。
    ところで、神様は外的要因(殺される等)がなければ死なないんですね。つまり、自然死はないんです。ということは、アマテラスは現代の今でも生きているのか?いや、生きているという概念ではなく、日本人の心に無意識のうちでも染みこんでいると考えた方が良いかも知れません。
 正月にご来光を仰ぐことは太陽神のアマテラスを崇拝することであり、一生に一度はお伊勢参りをしたいと思うのもアマテラスへの信仰心の表れだと思います。これらは誰に教えられたのでもなく、日本人のDNAに最初から組み込まれているんですね。国民の総氏神といわれる由縁ですね。
 今年は天皇生前退位という119代光格天皇以来202年ぶりで、憲政史上初という大きな出来事があり元号も令和になりました。前天皇の退位、新天皇の即位に関する諸々の儀式の一部がテレビ放映され、多分、私はもう二度と見られない厳かな儀式を拝見することができました。
 伊勢神宮とのかかわりでは2033年(前回は2013年でした。次回まで私が生存しているか大いに危ぶまれますが・・)には20年ごとに執り行われる式年遷宮がありますね。これらは皇祖神であるアマテラスを中心に行われる儀式です。特に神道徒でなくともテレビでやれば見るし、新聞に書いてあれば読みますよね。あの白布で覆ったご神体を運ぶ様子を見ながら、「あの中に八咫鏡が入ってるんだんべか? 納めるときに誰かがうっかり見ちゃうんじゃねぇの?」なんて勝手に妄想しますよね。(式年遷宮の詳細はWEBで)

 古代のヒーローにはスサノオ、オオクニ、ヤマトタケルなどの神様がいらっしゃいますが、何と言ってもスーパーヒーロー(いや、ヒロイン?)はアマテラスだと思います。理由はこれまで書いてきた通りです。結局、これが今回の「大研究」の結論になります。ちょっと平凡? いやいや、平凡がいちばんでしょう、チャンチャン!

 長きに亘りお読みいただき、ありがとうございました。次回は誰の大研究にしようかなぁ~。