のと爺の古事記散歩

古希+1歳になった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編(9)

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 前回の居木神社と同日に訪れた神社です。同じ品川区にある貴船神社です。
ウィキペディアによれば、全国に約450社ある貴船神社の総本社は京都市左京区鞍馬貴船町にあるが、地域名の貴船「きぶね」とは違い、水神であることから濁らず「きふね」というとのことです。

 

 

1.場所

 ハイッ、ここですよ。

2.ご由緒 

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 由緒板はあったのですが、全く読めず、やむなく東京都神社庁から拝借しました。

「和銅二年(709年)藤原伊勢人の御勧請により創建、貴布裲大明神と号していた。水神として崇められ、享和三年(1803年)貴船神社と書くように改められたと伝えられる。」
 和銅二年とは凄いですね、古事記が完成したのが和銅五年(712年)ですから、その歴史たるや素晴らしいです。そして、藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)は平安時代初期の貴族で、「鞍馬寺」の起源となった伽藍を建立したと伝わり、桓武天皇により造東寺長官に任命され「東寺」を建立したともされています。凄い方なんですね!

3.ご祭神

 歴史的には南品川宿の枝郷・三ツ木(西品川)の鎮守として元品川総鎮守「荏原神社」の旧鎮座地に鎮座している神社で、ご由緒もほぼ同じものが残っています。品川宿の南北を鎮守した「品川神社」「荏原神社」両社と繋がりの深い神社と言われ、水の神(龍神)を祀る神社です。
 で、ご祭神は
 高龗大神(たかおかみのおおかみ)(古事記では闇於加美神 くらおかみのかみ)
 素盞嗚尊(すさのおのみこと)

 まぁ、スサノオはともかく、クラオカミって誰? 古事記を読んだことのある方でもすぐにはピンとこないと思います。私もそうでした。で、あらためて読んでみたら居ましたよ。イザナギがとち狂って迦具土神を斬り殺したとき、イザナギの剣の柄に集まり手の指の間から漏れ出た血から成った神が二柱いて、そのうちの一柱が闇於加美神なんです。うぅ~、横溝正史も真っ青の恐ろしい話やなぁ~。
 「くら」は峡谷の意味で「おかみ」は水を司る神をいいます。要するに水の神様で、龍神のことを言うそうです。龍神を逆に書くと神龍、そう、私の好きなシェンロンです。「出でよ神龍!! そして願いを叶えたまえ!! 老後の2千万円が欲しーいっ!!」

 闇於加美神はこのあと、古事記には一切出て来ません。なぜこんな比較的マイナーな神様がご祭神なのかよく分かりません。ただ、第52代嵯峨天皇が、日照り続きで民が困っていたとき、勅使を京都の貴船神社に遣わせ降雨を祈ったら恵みの雨が降った、という逸話があります。これで一気にスーパー神様になったんでしょうね。
 そして、スサノオについてはもうお分かりですね。斐伊川の氾濫を象徴した八岐大蛇を退治したことにより、治水の神様とも言われていますね。

 さて、参拝しましょう。

4.参拝

 一の鳥居は住宅地の中の狭い道路に面しています。そして鳥居の隣にはなぜか布袋様が鎮座されています。元は国際自動車の創始者が社屋建設の際に社屋に造り祀っていたもので、社屋移転に際して氏神である当社に遷座されたということだそうです。

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鳥居をくぐって階段を登ると狛犬が迎えてくれます。

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 そして参道を行くと正面に二ノ鳥居があります。

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 手水舎には龍がいますよ。

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 さぁ、正面に拝殿です。戦後に再建された鉄筋コンクリート造の社殿ですが、シックな色合いで重厚感がありますね。

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 ここで、神紋に注目して下さい。

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 ちょっと見づらいかも知れませんが、これは祇園守紋と言われる紋で、牛頭天王(スサノオ)を祀神とする京都祇園社(現・八坂神社)の裏紋とも言われています。キリシタン大名やその家臣がクルス紋を祇園守紋に変えてカモフラージュしたのではないかという話もあるそうです。なるほど、神紋だけでなく、扉のデザインも少しだけ角度を変えれば十字架に見えますね。

 これが祇園守紋です。

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 境内社は満潮宮・三ッ木稲荷神社・大山衹社の合祀殿です。そして祖霊社があります。

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そして、御朱印です。薄く龍の絵がデザインされています。

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 さぁ、いかがでしたでしょうか。品川の奥まった住宅地に歴史ある神社があったんですね。とても清々しい気分になりました。

 次回は雉子神社です。そして、おまけ情報もお楽しみに!


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