のと爺の古事記散歩

古希+1歳になった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・番外編(3)

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 さて、番外編最終回です。芝東照宮、芝丸山古墳ときたら、最後はどこでしょうか。東京タワー! ん~、それもありかも。でも、今回は増上寺です。みなさんは「増上寺」と聞いてどんな情報をお持ちでしょうか。私は、恥ずかしながらほぼ70年生きてきて「徳川家の菩提寺」ぐらいしか知らず、日比谷通りの赤い門は何度も見ていたのですが、中に入ったことがなかったのです。
 今回は東照宮を参拝の帰り、思い切って(別にそんなに力を入れることもないのですが)中に入り参拝をしてきました。

  

1.場所

 ここです。

 

2.歴史

 増上寺HPから拝借しました。

 増上寺は浄土宗大本山で、三縁山広度院増上寺(さんえんざんこうどいんぞうじょうじ)と言います。明徳四年(1393年)、浄土宗第八祖酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって開かれました。場所は武蔵国豊島郷貝塚、現在の千代田区平河町から麹町にかけての土地と伝えられています。
 室町時代の開山から戦国時代にかけて、増上寺は浄土宗の東国の要として発展していきます。安土桃山時代、徳川家康公が関東の地を治めるようになってまもなく、徳川家の菩提寺として増上寺が選ばれました(天正十八年、1590年)。家康公が当時の住職源誉存応(げんよぞんのう)上人に深く帰依したため、と伝えられています。
 慶長三年(1598年)には、現在の芝の地に移転。江戸幕府の成立後には、家康公の手厚い保護もあり、増上寺の寺運は大隆盛へと向かって行きました。家康公は元和二年(1616年)増上寺にて葬儀を行うようにとの遺言を残し、75歳で歿しました。

3.ご本尊

 黒本尊と言われる阿弥陀如来像がご本尊です。恵心僧都(えしんそうず)源信の作とも伝えられるこの阿弥陀如来像を家康公は深く尊崇し、陣中にも奉持して戦の勝利を祈願しました。その歿後増上寺に奉納され、勝運、災難除けの霊験あらたかな仏として、江戸以来広く庶民の尊崇を集めています。黒本尊の名は、永い年月の間の香煙で黒ずんでいること、また、人々の悪事災難を一身に受けとめて御躰が黒くなったことなどによります。やはり家康公の命名といわれています。

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黒本尊(HPより)

4.参拝

 まず、日比谷通りに面したこの大きな門ですが、正式名称を三解脱門(三門)といいます。元和8(1622)年、徳川幕府の助成により幕府大工頭・中井正清とその配下により建立されました。増上寺が江戸の初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物で、国の重要文化財に指定されています。 三解脱門とは三つの煩悩「むさぼり、いかり、おろかさ」を解脱する門のことです。上層部(楼上)には、釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されています。 
 煩悩だらけの私でも、門をくぐれば解脱されるのでしょうか。エイッ!

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  三門をくぐると真正面に大殿が見えます。
昭和49(1974年)年、大本山の念仏の根本道場として、あらゆる儀式法要が行えるよう斬新な設計と意匠で、戦災に遭い焼失した本堂が再建されました。首都圏では最大級の御堂で、石段を登りつめた二階に本堂、三階に道場、一階に檀信徒控室、地下に増上寺宝物展示室があります。
 でもその前に、手水舎で清めましょう。ここでは水盤舎とあります。これもむちゃむちゃ歴史を重ねた立派なものですね。

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 水盤舎と正反対側に鐘楼があります。大梵鐘は、延宝元(1673)年に7回の鋳造を経て完成し(東日本で最大級)、江戸三大名鐘の一つに数えられているそうです。

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 では、大殿に向かいましょう。

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 写真はありませんが、中にも入りました。自然と背筋がピンとする空気感がありましたよ。10年ぐらい前に、比叡山延暦寺の根本中堂に入ったことを思い出しました。
 大殿から三門を振り返るとこんな感じです。境内の広さがなんとなく分かるでしょ!

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 次はお隣にある安国殿に行きましょう。
 本堂中央には本尊である「黒本尊」があります。これは、家康公が深く尊崇し、そのご加護により度重なる災難を除け、戦の勝利を得たという霊験あらたかな阿弥陀如来像で、勝運・厄除けの仏様として江戸時代以来、広く人々の尊崇をあつめています。 鰐口も立派です。この中には社務所もあるので、あとで御朱印をいただきにあらためて来たいと思います。

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 さらに、安国殿のお隣には西向聖観世音菩薩(にしむきせいかんぜおんぼさつ)があります。これは鎌倉時代、執権・北条時頼公が観音山(現:東京タワー)に辻堂を建て、鎌倉街道(現:六本木方面)に向けて安置した石像の観音さまで、子育て・安産に霊験あらたかと伝えられています。

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 そして、ここからしばらく小さなお地蔵さんが大勢並んでいらっしゃいます。

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 ちょうど安国殿の裏手に徳川将軍家霊廟があり、公開中とのことで行ってみました。

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 こちらの霊廟には二代秀忠公を始めとした6人の将軍、およびその正室らの御霊が埋葬されています。写真を見るのも大変だと思いますが、せっかく撮ってきたのでご供養と思ってご覧になって下さい。

 二代秀忠、お江の方(石塔)

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六代家宣(青銅製)

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七代家継(石塔)

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九代家重(石塔)

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十二代家慶(石塔)

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十四代家茂(石塔)

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静寛院和宮(青銅製)

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合祀塔(石塔)五代綱吉の生母桂昌院ら歴代将軍の婦人、子女

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 さぁ、いかがでしょうか。皇女和宮の悲話はご存じの方も多いと思いますが、念のため簡単にお話しします。涙腺の弱い方はハンカチをご用意下さい。

 第120代仁孝天皇の第8皇女として弘化3年(1846年)出生されました。6歳の折、有栖川宮と婚約しましたが、婚儀間近になって公武合体策により15歳で十四代徳川家茂に嫁ぐことになります。家茂没後も静寛院と称し、江戸無血開城、徳川家存続に尽力し明治10年(1877年)に31歳という短い生涯を閉じたのです。ご遺体はご本人の遺言にしたがい、増上寺にて家茂公と並んで祀られたのでした。ううう~(・_・、)


 さてさて、話が長くなりました。そろそろ御朱印をいただきに参りましょう。

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 さぁ、いかがでしたでしょうか。実はまだまだ写真もあり、増上寺全てを見てきたわけではありません。ほんとに全部見ようと思ったら、事前に境内の情報を得て、どこに何があるかぐらいは把握していった方が良いと思います。時間も2~3時間をかけてゆっくりご覧になることをお勧めします。
 私も近いうちにもう一度行ってみようと思っています。

 では、次回をお楽しみに!!


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