のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・番外編(5)

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 番外編ですが、今回で一旦休止の予定です。そのうちまたネタが出来たら続編をお伝えできるかも知れません。
 さて、今回は東郷神社です。「東郷」と聞いて誰を思い浮かべますか?私のような古い人間は二人の東郷が浮かびます。一人は「東郷平八郎」、もう一人は世界を股にかける超A級スナイパー、ゴルゴ13こと「デューク東郷」ですかね。で、今回はゴルゴではなく、東郷平八郎を祀った東郷神社です。前回の明治神宮と原宿駅を挟んだ反対側にあります。

 

 

1.場所

 ここです。

 

 2.由緒&ご祭神

由緒板はあるのですが、字が小さくて読めません。

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 今回はご由緒を話す前に、ご祭神である東郷平八郎のことを先に話した方が分かりやすいと思います。

 明治37年(1904年)、朝鮮半島と満州の権益をめぐる争いが原因となって日露戦争が勃発します。そして翌明治38年、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊と戦ったのが日本海軍の連合艦隊で、その旗艦だった「三笠」に乗り指揮を執ったのが東郷平八郎です。東郷はZ旗を掲げ、軍の士気を鼓舞したそうです。また、三笠には作戦参謀の秋山真之も乗っていました。
 秋山については、司馬遼太郎の「坂の上の雲」が2009年からNHKでドラマ化されましたのでご覧になった方も多いと思います。秋山を本木雅弘が、東郷を渡哲也が演じましたね。私も見ましたが、二人ともかっこよかったです。録画したCDが残っていますがもう10年前なんですね。月日の経つのは早いものですね。
 ここで小咄です。
 むかしむかし、お日様とお月様と雷様が旅をしました。ある旅籠に泊まり、翌朝、雷様が目を覚ますと、お日様とお月様がいません。女中さんに尋ねると「朝早くお立ちになりました。」とのこと。
 雷様曰く、「月日のたつのは早いものだ。」
 女中さんが尋ねました。「雷様もおたちになりますか?」
 雷様曰く、「いや、私は夕立にしよう。」 
チャンチャン!粋な話でしょ、こういうの大好きです。
 すみません、余計な話をしました。東郷は後に「東郷ターン」と呼ばれた奇策によりバルチック艦隊を撃沈し勝利を収めます。前述のNHKでも迫力ある場面が続きましたね。そしてこれにより、日本が世界の列強と肩を並べるとともに、植民地支配に抵抗してきたアジア諸民族の意識を高め、各国の近代化の動きを加速させたのです。
 東郷は大正の始めに元師府に列せられ、大正3年(1914年)から7年間東宮御学問所総裁として昭和天皇の御教育の大役を果たし、明治、大正、昭和の三朝に至誠一貫奉仕、国家の重鎮、まごころの人として、日本だけでなく世界の人々からも英雄「大東郷」と尊敬されるようになりました。昭和9年日本の偉大な世界的英雄が天寿を全うされるや「至誠(まごころ)は神に通じる」とその一生を貫かれた御徳を長く後世に伝えて顕彰するため、神社にお祀りしてほしいとの要望と献金が全国各地から海軍省に届き、この熱意に応えて時の大角海軍大臣は各界の識者にはかり、財団法人東郷元帥記念会を設立、全国民に呼びかけて国民からの浄財によって神社を創建することになりました。御鎮座地は明治神宮に近い元鳥取藩主池田侯爵邸を選び、昭和12年9月に地鎮祭、同15年5月27日(日本海海戦で完勝した日・当時海軍記念日)に御鎮座祭が行われ、欅と檜素木、神明造檜皮葺の東郷神社が完成しました。 (一部HPより)
 尚、Z旗とは船舶において海上での意思疎通に用いられる旗(信号旗)の1つで、黄、黒、赤、青の4色で構成されています。
 日本海海戦の際のZ旗には、「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」という信号文があてられていたため、「軍の士気を鼓舞」することに繋がったのです。

 では参拝しましょう。

3.参拝

 JR原宿駅から、私には全く用のない竹下通りを通って明治通りを目指します。余程のことがない限り、もう来ないであろう原宿駅竹下口と竹下通りの写真です。

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 正面が竹下通りの入口です。

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 明治通りに突き当たったら左折すると、やがて東郷神社の社名標が見えます。そしてすぐに一の鳥居があります。

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 鳥居のすぐ先に第一駆逐隊と刻まれた灯籠があります。そうか、東郷神社だからこのように海軍に関連したものがあるんですね。

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 灯籠の間が参道になっています。あれ、なんか池がありますね。ちょっと寄って見ましょう。神池ですね、鯉が泳いでます。池の向こうに東郷記念館が見えます。 

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 参道に戻ると階段が見えます。そして階段を登ると境内に出るのですが、階段の登りきったところに不思議な狛犬がいましたよ。

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 この狛犬は海軍省が建物を移転する際に東郷神社へと謙譲されたもので、東郷神社ならではの大変珍しい角張った狛犬ですね。

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 境内に出ました。神門ですね。そして左手に手水舎があります。

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 ひょうたんの形をした石から水が出てくる珍しい手水舎です。人が近づくとセンサーが反応して水が出てきます。今風ですね。

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 さて、神門に行きましょう。神門の扉には皇室の菊紋と、東郷家の蔦(つた)の葉紋を組み合わせた紋があしらわれています。

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 そして拝殿です。Z旗は境内の幟などに見えますが、大きいのが拝殿横にありました。

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 そして、社務所です。

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 境内社として海の宮がありました。海軍・海事・水産関係者および崇敬者の祖霊が祀られています。

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 その他、潜水艦殉国碑や海軍特年兵之碑など、海軍ゆかりのものがあります。

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 西参道から拝殿への階段です。幟にはZ旗がありますね。

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 さて、御朱印をいただきましたよ。

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 さて、いかがでしたでしょうか。勝利の神様としてご利益があるとのことでしたで、しっかりお参りをしてきました。えっ、その歳でまだ何かと戦うのかって? そうよ、人生100年だから、まだまだ頑張らないとね! 

それにしても老後の2000万が無い、どうするよ! オーマイガッド!

 


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