のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・東京編(2)


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 皆さんは招き猫発祥の地と言われている神社をご存じでしょうか。浅草にある今戸神社がそうなんですね。で、どんなとこなんやろと思い、犬猫類があまり得意でない爺さんが、意を決して(?)行って来ましたのでご覧下さい。

 

目次 

 

1.場所

 ここです。そして、浅草と言ったら、定番の写真も撮ってきましたよ。スカイツリーと、う〇こビルと、下を走る首都高です。

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2.ご由緒とご祭神

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 今戸神社は、康平6年(1063年)源頼義・義家親子が奥州討伐の折、京都の石清水八幡宮を当地に勧進し、祈願したのが始まりであるといわれている。また永保元年(1081年)にも清原武衡・家衡討伐の際に当地を通り、戦勝祈願をしたといわれている。大正12年(1923年)9月1日の関東大震災や太平洋戦争の際、米軍の爆撃機B-29が昭和20年(1945年)3月10日に焼夷弾を投下したり(東京大空襲)など数々の戦乱や火災に見舞われたが、その都度再建され、現在の社殿は1971年(昭和46年)に再建されたものである。1937年(昭和12年)には隣接していた白山神社を合祀し、今戸八幡と呼ばれていた当神社が現在の今戸神社と呼ばれるようになった。また現在では浅草七福神のひとつ福禄寿も祀っている。
  戦前合祀された白山神社の祭神に伊弉諾尊・伊弉冉尊の夫婦の神を祀っていることから、近年になって縁結びにゆかりがあるとアピールされている。
(以上はウィキペディアから)
ということで、ご祭神は応神天皇、伊弉諾尊、伊弉冉尊、そして福禄寿です。

 詳細はHPで確認して下さい。

今戸神社 公式ホームページ

 

 あっ、ついでですが、高天原に最初に現れたのがイザナギとイザナミと思っている方がたまにいらっしゃいますが、そうではありません。念のため、申し上げますね。
古事記と日本書紀では若干違いますので、ここでは古事記に書かれていることで行きます。
 天地初発の時、高天原に最初に成ったのが
 天之御中主神、高御産巣日神、神御産巣日神 の三柱
 次に二柱
 更に神代七代(二柱+男女五組)
 この男女五組の最後に成ったのがイザナギとイザナミです。
 つまり、イザナギとイザナミが成る前に、既に15柱の神様が成っていました。
 注)神様を数える単位は柱(はしら)です。
   神様が産まれることを「成る」といいます。

3.招き猫との関係

 江戸時代末期のころ、この付近に暮らしていた貧しい老婆が泣く泣く愛する猫を手放す羽目になっていたあるとき、老婆の夢枕に愛猫が立ち「自分の姿を人形にしてほしい」と言い、そのお告げに従った老婆は猫の人形を今戸焼で作り、浅草神社の鳥居の脇で売ったところ、それが評判になったことが由来とされています。
 一方、東京都世田谷区にある豪徳寺も招き猫発祥の地と言われています。ん~、どっちやねん、どっちも! 発祥の地が複数あってもいいんじゃねっ! てことか。

 ちなみに、当神社の招き猫はナギちゃんとナミちゃんと言うそうです。そう、イザナギとイザナミからとった名前ですね。

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4.参拝

 では、参拝しましょう。まず手水舎と、その手前に、損傷が激しいからでしょうか、金網で囲まれた狛犬がいます。

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 手水舎の向かい側にご神木でしょうか、多くの絵馬に囲まれた大木があります。そして、絵馬ですが、縁と円をかけて真円形になっているんだそうです。これは珍しいですね。

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 さて、拝殿です。拝殿の前には狛犬が、中には大きな招き猫と福禄寿がいますよ。

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 そしてなんと、拝殿の階段に本物の猫が居眠り中でした。聞くところによると、神社に住み着いている野良猫なんですが、名前を「なみちゃん」とつけられ、出会うと運がいいとか、いつの間にか若い女性の間で人気があるんだそうです。

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 そして境内にはいろんな猫がいました。もちろん作り物ですが。

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 それから、沖田総司終焉の地、今戸焼の石碑がありました。

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5.ご朱印

 社務所でご朱印をいただきました。

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 さぁ、いかがでしたでしょうか。イザナギ、イザナミを祀ることから縁結びの御利益があるとして特に若い女性に人気がある神社だそうです。それに福を招き入れる猫がいて、福禄寿が控えるとなれば、もう言うことないですね。
 犬猫は苦手な爺さんも福をいただいて帰ってきましたよ。

 では今回はここまで。次回をお楽しみに!


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