のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・東京編(14)

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 前回、前々回と日本橋七福神巡りの二社(小網神社、水天宮)をお送りしました。これは、ハナから七福神巡りをしようと思って訪れたのではなく、Eテレの放送を見て触発されたというのが正直なところです。
 そのあと、爺さんは考えたのですね。残りの五社はどうすっぺ、このままだとなんか中途半端だんべ、んだなー、行ってみっか。
 ということで、行って来ました。冒頭地図の①②は先日行ってますので、今回は③から⑦を巡りました。番号は爺さんが巡った順番ですので効率は良くないです。


目次 

 

1.七福神巡り

  七福神とは、多国籍軍なんですねー。日本の神様は恵比寿神だけです。
  椙森神社(すぎのもりじんじゃ) 恵比寿神(日本、神道)
  松島神社   大黒天 (インド、ヒンドゥー)
  末廣神社   毘沙門天(インド、ヒンドゥー)
  水天宮    弁財天 (インド、ヒンドゥー)・・・唯一の女神
  小網神社   福禄寿 (中国、道教)
  笠間稲荷神社 寿老神 (中国、道教)
  茶ノ木神社  布袋尊 (中国、仏教)・・・実在した禅僧で、唯一の人間

 七福神の信仰は室町時代から始まったといわれ、江戸時代に現在の形ができあがったとのことです。

 七福神巡りといっても、各地で特色があり、東京都内でも20数地区以上でおこなわれていますね。基本は正月1日から7日の間に巡るのですが、もちろんそれ以外でも全く問題ありません。自分の都合でいつでも、また、7カ所(場所によってはそれ以上)のどこから巡り始めても自由です。

2.日本橋七福神巡りの特色

 パンフレットによれば、日本橋七福神巡りの特色としてこんなふうに書かれています。
「他所とは異なり、すべて神社で構成され、しかも日本で一番巡拝が短時間にできる

なるほど、他所は神社とお寺の構成だったり、巡るのに時間がかかるということなんですね。日本橋の場合は、神社が日本橋通りや人形町通りに集中しているので、おおよそ2時間とのことです。
 しかしながら、爺さんは5カ所で2時間かかっています。なぜなら、初めての道を地図を頼りにウロウロするので、たどり着くまでに他の参拝の方より時間を要します。そして、着いたら今度は単にお参りするのではなく、ブログのネタ探しに隅々まで見て回ります。ですから、他の方から見たら完全に挙動不審の爺さんです。通報しないでね!

 さて、神社巡りについてですが、爺さんから見た各神社の特色を書いていきたいと思います。その他、詳しい情報は公式サイトをご覧下さい。

www.nihonbashi-shichifukujin.gr.jp

3.各神社の特色

①椙森神社

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①神社名が難読

「椙森」これ、「すぎのもり」って読めましたか? 私は読めませんでした。ただ、あとで調べたら名古屋に「椙(すぎ)」という字がついた女子大があるようで、名古屋近辺の方なら一発で読めるでしょうね。

②社殿の位置
たいていの神社の社殿の位置は鳥居を入って正面ですが、ここは90度左側です。(鳥居の奥真正面にもう一つ鳥居があります。多分、裏口です。ここから入ると右直角です)表口鳥居を入ると狛犬がいて、左手に手水舎、社殿があります。

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③富塚
手水舎の脇に富塚があります。昔の宝くじですね。当たりを祈願して大勢の人が訪れたらしいですよ。

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④恵比寿様
 そして社殿ですが、よく見ると恵比寿さまがいらっしゃいましたよ。
ん~、なんか、夜は恐そう・・・。 家政婦じゃないんだから、のぞかないでー!

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⑤恵比寿神は、もとをただせばヒルコなのか

 ヒルコは、イザナギとイザナミの間に生まれた最初の子です。しかし、不具であったため葦の舟に入れて流されてしまい、子の数には数えられなかったのです。うぅー、なんと可哀想なことか!イザナギ、イザナミはひどい親だ!ここまでは古事記に書かれていますが、その後どうなったかは書かれていないんですね。
 一方、ヒルコが流れ着いたという伝説は日本各地に残っています。日本沿岸の地域では漂着物は福をもたらす物、つまり、大漁の神えびす神として信仰するところが多いんですね。流れ着いた鯨やイルカが重要な食料になったのです。これ、Eテレからの受け売りです。余談ですが、Eテレ解説の平藤國學院大教授は、神話学界の広末涼子と呼ばれています。と、番組の中で山ちゃんが言ってました。なるほどーっ、似てますねー。
 ヒルコとえびす(恵比寿・戎)を同一視する説は室町時代からおこった説で、古今集注解や芸能などを通じ広く浸透しており、蛭子と書いて「えびす」と読むこともあります。そう言えば、路線バス旅のえびすさんは「蛭子」と書きますね。
 現在、流れ着いたヒルコ(蛭子神、蛭子命)を祭神とする神社は多く、和田神社(神戸市)、西宮神社(兵庫県西宮市)などで祀られていますが、恵比寿を祭神とする神社には恵比寿=事代主とするところも多いようです。
 当社の社伝では、ヒルコは西宮に漂着し、「夷三郎殿(えびすさぶろうどの)」と称されて海を司る神として祀られたという、とあります。

⑥ご朱印

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②末廣神社

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①建物の間にひっそり

 慶長元年(1596)以前に稲荷祠として鎮座、とありますので、もとから広い境内があったわけではなさそうです。氏神様感はたっぷりありますね。また、扁額を見ると歴史を感じます。

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②手水舎、狛犬もコンパクト

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③小さな稲荷祠、狛犬も・・・。

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④ご朱印

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③笠間稲荷神社

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①鳥居が二重に
 この狭い神社に、鳥居が二基、社殿正面と右脇、いずれも一般道路に面して建ってます。社殿に向かって右脇の鳥居が二重になってます。分かるかなぁ~。

 社殿正面

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 社殿右脇

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②手水舎が渋い、そして社殿

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③境内片隅に狐さん団体

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④ご朱印

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④茶ノ木神社

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①無人の神社
 道路の角地に建っており、無人で社務所などはありません。ご朱印は末廣神社で書き置きものをいただきました。このあたりは江戸時代の大老堀田家の中屋敷があった場所で、この神社は守護神として祀られたものです。

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②狛狐、手水舎

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 手水舎には屋根がないので舎ではなく、所でしょうか。

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③社殿

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 彫り物をよーーーく見ると、顔を左に曲げた狐さんです。

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④ご朱印
 
日付がないのをあとで気づきました。

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⑤松島神社

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①ビルの1階です
 
完全にビルの1階にあります。小網神社も狭かったですが、ここはもっと狭いです。
御祭神は大国様を始め14柱いらっしゃるとか。それにしては狭くないですか?

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②手水舎は鳥居を入って右にあります

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③拝殿の中に歴史観あふれる狛犬がいます

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④ご朱印

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4.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。前々回、前回、今回と日本橋七福神巡りについてお送りしました。
 水天宮以外は「稲荷神」が主祭神となっていることが共通点でしょうか。それにしても七社の中で水天宮は別格で、次いで小網神社という感じですね。Eテレでもこの二社は宮司さんが出ていらっしゃって神社の説明などをされていましたが、あとの五社はそれなりの扱いでサラッとしていましたね。

 いずれにしても、私も初めて七福神巡りをしました。今年は宝くじを当てて2千万ためるぞーーー!! 煩悩だらけの爺さんでした!

 では、次回をお楽しみに!


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