のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part2(6)~春日部八幡神社

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 クレヨンしんちゃんの聖地と言われている埼玉県春日部市をご存じでしょうか。その春日部総鎮守が春日部八幡神社(かすかべはちまんじんじゃ)です。毎日、天気予報とにらめっこをして、多分、曇りでとどまり、雨が降らないであろうと思われる日を狙って行って来ました。

目次

  

1.場所

 ここです。

2.御由緒と御祭神

 今から約八百年前、源頼朝が鎌倉に幕府を置いていた頃、柏壁の浜川戸に春日部重実という人がおり、大袋、大沢、桜井、新方、増林あたりを領地としていました。

この重実の子に実景、そしてこの実景の孫に重行(春日部治部少輔時賢)という人がいました。彼は長い間、相州(現在の神奈川県)にある鶴岡八幡宮を敬信していて、しばしばの合戦にもその霊護を蒙ったので、遥拝(はるかに礼拝すること)のため鎌倉時代元弘年間(一三三○年代)に鶴岡八幡宮を模してこの八幡神社を造営したと伝えられており、森の一部は彼の館跡と言われています。

昔は、新方四十余郷の総鎮守で代々領主の守護神社てあり、その後しばしはの栄枯盛衰もありましたか、現在は春日部の総鎮守となっています。

(以上、HPより)

 御祭神は、「安産・長寿」「家内安全・必勝」の神様
  誉田別尊 (ほんだわけのみこと・応神天皇
  息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと・神功皇后
  竹内宿禰命(たけのうちすくねのみこと)
  豊受姫命 (とようけひめみこと)

 これらの神様についての話は過去記事にありますが、機会があったらリライトしたいと思ってます。下手な文章ですが参考までに。 

kojikint70.hatenablog.com

  当神社のHPです。

www.kasukabe-hachiman.jp

3.参拝

 では、参拝しましょう。案内板の影で目立たない場所に社号碑があります。

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 そして、左側に立派な石碑が。なになに?在原業平? あちゃー、古今和歌集やー!
「都鳥の碑」といい、春日部市有形文化財に指定されているものです。

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 「名にしおはば いざ言問はん都鳥 わが思う人は ありやなしやと」

 都という名をもっているのなら、都鳥よ、いざ尋ねよう。私が恋い慕う人は無事でいるのかいないのかと。

 さぁ、爺さんのブログでは珍しく、いきなりアカデミックに始まりましたよ!

 まず、一の鳥居です。扁額にある「新方荘(にいかたのしょう)」とは、このあたり一帯を指すそうで、その總社であるという意味なんでしょうか。

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 鳥居をくぐるとまもなく狛犬が迎えてくれます。劣化が激しいのでしょうか。金網で囲まれています。

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 さらに参道を進むと二の鳥居が見えてきます。

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 そして、二の鳥居の先には・・・・、なんじゃこりゃー! 狛犬と言っていいのか、灯籠と言うべきなのか。摩訶不思議なものが・・・。
分かります?狛犬の上に灯籠が乗っかっているんです。でも、よく倒れないねー。

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 その先にご神木、左手に手水舎です。但し、手水舎はコロナ対策で閉鎖中でした。

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4.ご神木

 まさに、見上げるほどのご神木です。鶴岡八幡宮のご神木の一枝が飛んできて、一夜のうちに繁茂したと伝えられています。まるで太宰府天満宮の飛梅やー!樹齢700年!

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5.拝殿

 ご神木の真正面が拝殿です。鎌倉時代元弘年間(1330年代)に鶴岡八幡宮を模して造営されたと伝えられています。ひぇ~、立派じゃのー。

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 分かりますかね? 透かし彫りの二頭の龍です。左右が頭で中央に尻尾です。

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 拝殿の向かって右脇に十二支の大絵馬が飾ってあります。爺さんは丑年なので、自分の干支だけアップで撮りました。

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6.本殿

 拝殿の裏が本殿です。囲い塀の隙間から撮ってますので、あまりいい写真ではありません。シラーッと言い訳です。

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7.境内社

 拝殿の写真でお分かりかと思いますが、拝殿、本殿は小高い森(杜?)に囲まれています。そして、この森の中に境内社があります。一応、参拝順路はあるんですが、途中で分からなくなりました。

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    鹿嶋社

 武甕槌命(たけみかづちのみこと)

 

 

 

 

 

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 愛宕社

    火産霊神(ほむすびのかみ)

 

 

 

 

 

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 香取社

 経津主命(ふつぬしのみこと)

 

 

 

 

 

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    天神社

 菅原道真(すがわらのみちざね)

 

 

 

 

 

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    弁天社

 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

 

 

 

 

 

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  御嶽社

  櫛真知命(くしまちのみこと)

 

 

 

 

 

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     氷川社

   須佐之男命(すさのおのみこと)

   稲田姫(いなだひめ)

 

 

 

 

 もう一つ、浅間社(木花佐久夜姫命)があったのですが、写真を撮るのを失念しました。帰宅して写真を見直して気がつきました。やってもーた(;゚ロ゚)

8.奥の院

 本殿の裏に旧本殿である奥の院があります。

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9.春日部稲荷神社

 境内社の一社なのですが、春日部稲荷神社は鳥居や参道がしっかりありました。

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10.ご朱印

 社務所でご朱印をいただきました。

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11.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。

 春日部の鎮守様~なんて、行くまではちょっとばかり軽く考えていたのですが、いやいやとんでもなかったです。大変失礼しました。実に格式高く、歴史ある神社でした。
銀杏の色づく季節にご神木を見てみたいと思いました。

 ただ、杜の境内社を巡るときは、虫刺されに注意しましょう。爺さんは半袖で行ったのであちこち刺されました。かいーよぉー!!

 


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