唐突ですが、「妙見信仰」をご存じでしょうか。妙見菩薩(妙見さま)という北極星、または北斗七星を神格化した仏教の天部の一つを信仰するものですが、神社でありながら、今でもこの妙見信仰を色濃く残している神社があります。千葉県千葉市にある千葉神社に行って来ました。千葉、千葉、千葉とベタベタですが・・・。
ご近所編Part2は6月から始まり、すべて自車で廻りましたが、今回は久々に電車移動です。コロナ禍の電車はどうかと思いましたが、皆さんマスク着用で、座席も一席ずつ空けて座っていました。みんな、気ー使ってるんだなー!
1.場所
ここです。
2.御由緒と御祭神
下総の豪族・千葉氏の守護神である北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんしょうおう)を本尊とする寺院(千葉妙見宮)として長保2年(1000年)に建立されたのが始まりとされます。源頼朝や徳川家康にも手厚く保護され、江戸時代には北斗山金剛授寺という真言宗の寺院だったのです。妙見とは優れた視力という意味で、四方八方、あらゆる方角に大きな御力を持つと言われています。
明治2年の神仏分離により千葉神社に改称し、御祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)とされました。古事記では天之御中主神は天地初発の際、真っ先に高天原に成った神で、正に天の中心にいらっしゃる妙見様と同一と考えられたのです。
千葉神社HPはこちらです。
天之御中主神についてはこちら。
3.参拝
JR千葉駅からスマホのナビに案内されて行ったのですが、通町公園という公園に着きました。奥の方に朱色の建物が見えます。あれが神社だんべか?紅葉が始まっていていい雰囲気だなー。
ここで境内案内図を見てみっぺ。奥に見えた建物は分霊社と言われる楼門ですね。
HPによれば、分霊社は楼門と社殿の複合建築物で、とても珍しいものです。たしかに今まで訪れていた神社とは雰囲気が違いますね。
中央が福徳殿、東(向かって右)が日天楼、西(向かって左)が月天楼、中央上階が開運殿です。狛犬も迫力あるーっ!
福徳殿は八面体になっており、方角ごとに神徳が書かれています。例えば、正面は南で、こんな感じです。
日天楼、月天楼にはそれぞれ御柱があります。
4.鳥居はどこ?
楼門の正面に社殿があるのですが、ん?、ここは神社だよね、鳥居は? と思って境内を見回すと右手の院内通りに面して大鳥居があります。裏側に大正14年の日付がありました。それにしても、なぜか社号碑があまり目立ちません。
鳥居のすぐ後ろには狛犬、というか、これは唐獅子ですね。千尋の谷の上に親獅子が谷の下に子獅子がいるのが分かりますか? 1枚目の子獅子は仰向けにひっくり返っていますね。
5.拝殿
さて、拝殿ですが、平成2年(1990年)に竣工した上下に拝殿を有する我が国初の重層社殿なんですね。確かに爺さんには今までに見たことがない造りの社殿ですね。
手前左に手水舎があり、水鉢には宝暦5年とあります。(凄!)
左手の階段で2階に行けます。
2階の拝殿から振り返るとこんな景色です。
6.摂社
拝殿の隣に千葉天神があります。御祭神は学問の神様、菅原道真公ですね。
7.末社
詳細はHPでご覧下さい。
〇美寿之宮(みずのみや)
〇厳島神社(いつくしまじんじゃ)
〇香取神社 他
8.その他 境内には
〇西側入口の鳥居
〇妙見池への鳥居と池に架かる橋
肝心な池の写真を撮り忘れました(;゚ロ゚)
〇護摩壇
〇亀岩 なんとか、亀に見えるかなぁ~。
〇参集殿
〇妙見様の御力
9.ご朱印
10.まとめ
さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。
神仏分離までは妙見菩薩をお祀りしていたのですから、その色合いが今でも各所に残っていて、異色の神社と言っても良いんじゃないでしょうか。妙見菩薩=天之御中主神というのは明治政府がムリクリ考えた結果だと思います。まぁ、現代ではあまり細かいことは考えずに、素直に参拝すれば良いと爺さんは思いました。
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