のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part2(30)~一言主神社

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 ご近所編Part2も30記事目になりました。コロナ禍のため東京方面の神社を避けながら続けてきましたが、そろそろテーマを変えた方がいいかなぁ、とか考えながらこれまで訪れてきた神社をボーッと振り返っていて気がつきました。
 2019年7月からボッチ神社巡りを始め、ご朱印を集め始めたのは6社目の大寶八幡宮(茨城)からです。つまり、最初の5社を巡ったときはご朱印をいただくことに考えが及んでいなかったのです。この5社の内、2社はその後の再訪でご朱印をいただき、他の2社はもともと無人で取り扱いがありません。
 で、残りの1社がまだご朱印をいただいていないので、こりゃ行かずばなんめぇ、と思いたち、行って来ました。茨城県常総市にある一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)です。

 

1.場所

 ここです。

2.御由緒と御祭神

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 当神社のHPによれば大同四年(809年)、今の社殿のあるあたりに怪しき光が現れ、数夜の後に雪の中からタケノコが生じ、一本が三つに枝分かれした「三岐の竹(ミツマタのタケ)」になりました。あまりに不思議なので村人がお祓いをすると、「我は一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)なり。この国の人々を災いから救うためにやって来たのじゃ。この三岐の竹を私と思って末永くお祀りしなさい。」とおっしゃったのです。神様が自ら名乗ったんですね。でも、怪しき光で登場するなんて、あんたはターミネーターシュワちゃんか!?
 尚、全国にある一言主神社の総本山は奈良県御所市にある葛城一言主神社です。一度行ってみたいと思ってますが、体力と資金力に問題が・・・(;゚ロ゚)。

 同じくHPによれば、この一言主大神は大国主命の子供で、国譲りの段で登場した代主神と同一神と言われています。ただ、私はこの説には相当無理があると思います。神社が同一と言ってるんで、異論を唱えても無意味なんですが・・・。
 そもそも、事代主神は国譲りの時にはまったく無抵抗で、船を青芝垣に変えてその中に隠れてしまった。つまり、二度とこの世界には現れないという意思表示をしたのです。一方、一言主大神が古事記に登場するのは第21代雄略天皇の段です。天皇葛城山に登ったときに似たようなやつがいるな、と思って「あんた誰?」と聞いたら「私は葛城の一言主大神だ。」と答えたという、かなり省略しましたが、こんなふうな話です。
 まぁ、神話ですから相当な時間差は目をつぶったとしても、二人の共通点が何もないのです。何を根拠に同一神と言われているのか、素人の私には理解不能なんですね。(意見には個人差があります。)

 まぁ、面倒な話は無しにして参拝すっぺ!

 HPはこちらですよ。

3.参拝

 県道252号線を神社方面に走って行くと神社入口の看板があり、左折した道にはこんなアーチがかかっています。これ、相当の年季もんですなぁ。「一言主神社入口」って書いてあるんでしょうね。こういうのって、昔の温泉入口でよく見かけたましたよね。

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 アーチをくぐって道なりに行くと、大鳥居があります。

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 大鳥居の先を行くとまもなく境内への入口があり、入ると目の前が一の鳥居です。
鳥居のすぐ前まで駐車スペースになっているので、どうしても車が映ってしまいます。

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 まっすぐ先が拝殿なのですが、そこに行くまでに四の鳥居まであります。

 二の鳥居です。歴史観たっぷりで扁額には一言大明神とあり、とても見づらいですが、大同四年十一月の日付があります。

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 三の鳥居です。

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 狛犬があり、右手に手水舎です。

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 四の鳥居です。

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4.拝殿

 拝殿は慶応3年(1867年)に再建されたものです。派手さはありませんが、重厚な印象ですよね。凄い! 横に広いので全部写真に入りませんでした。

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5.本殿

 拝殿の脇から奥に入ると本殿を見ることができるのですが、なにかの工事なのでしょうか、足場が組まれていました。被写体的にはちょっと残念⤵

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6.摂末社

〇大黒社

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〇霊竹殿  この中に三岐の竹があるのですが、写真だと分かりませんよね。

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〇合社十三社

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〇稲荷社・香取社

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7.その他、境内には

 〇ご神木

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〇ご神水

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〇11月24日まで菊まつりが行われていたとのことです。そのあと片付け作業中でした。

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8.ご朱印

 最近はコロナの影響で書き置きのご朱印が多いのですが、こちらでは持参したご朱印帳に書き入れていただけました。

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9.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。

 冒頭、申し上げましたとおり、当社への参拝は2度目になります。ほぼ1年半振りの参拝でしたが、前回は入口のアーチや、大鳥居は見ていなかった(つまり、もう一つの入口から入っていた)ので、そういう意味では新鮮でした。社殿は派手さはありませんがそれが返って重厚な印象を与えていましたね。素晴らしい!(ベジータ風で)

 


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