のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part3(76)~龍土神明宮天祖神社~ご朱印が金粉!

 以前、高層ビルに囲まれた東京の小さな神社をテーマに数社を紹介しました。今回訪れた神社もこれに属すると言えるかも知れません。港区六本木の「東京ミッドタウン」という、年老いた爺には全く用のない街区に近く、そして住所が港区六本木7‐7‐7というなんとも縁起のよさそうな場所にあります。龍土神明宮天祖神社(りゅうどしんめいぐうてんそじんじゃ)です。

 

 

1.場所

 ここです。

2.ご由緒とご祭神

 南北朝時代の至徳元年(1384年)に創建された当社には、毎夜竜が御灯明を献じたと社伝に残る。周辺一帯は「竜灯」に由来し「竜土村」と称され、当社も龍土神明宮と呼ばれた。古くは武家からの信奉篤く、現在も港区六本木7-7-7に鎮座する縁起の良い神社として多くの方から崇敬を受けている。(当社パンフより)
  ご祭神は天照大御神伊邪那岐命伊邪那美命の三柱の神様です。この三柱の神様の関係はもうご存じと思います。イザナギイザナミは夫婦と考えてよいと思いますが、アマテラスはこの夫婦の間に生まれたのではありません。黄泉の国から逃げ帰ってきたイザナギの禊によって成ったのです。夫婦の間に成った神もいれば、イザナギイザナミ単体から成った神もいるということですね。アマテラスはイザナギ単体から成った神の代表格と言えます。

 当社HPはこちらです。


参考までに過去記事もご覧ください。

 

3.参拝

 東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口を出て直進、東京ミッドタウン西交差点を右折して龍土町美術館通りを行くと、まもなく社号碑とその奥に鳥居が見えてきます。


▼鳥居の日付が微妙ですが、大正九年でしょうか。


▼鳥居の先に石段があります。その手前に狛犬で、台座の日付は多分、嘉永四年(1851年)です。


▼石段を上がると、右手に手水舎がありますが、ここにいる龍がとても珍しい。龍の全身が見られます。そして、分かりづらいかもしれませんが、前足で巻物と玉、尻尾で剣先をつかんでいます。こういうのは初めて見ました。



4.社殿

▼さて、正面に拝殿です。旧社殿は戦災で焼失したため、現在の社殿は昭和32年(1957年)に再建されたものです。


▼拝殿を真横から見ています。


▼右が本殿、左が拝殿です。裏側から見ています。

5.境内社

〇満福稲荷神社

6.その他境内

〇清瀧の井戸
 鳥居の手前、瑞垣の外にあります。手押しポンプの井戸です。


〇石段の最上段左右に獅子の彫り物


〇心願成就の龍灯籠
 灯籠内にある宝珠に触れながら願いを唱えると必ず叶うと言われています。爺さんは煩悩丸出しで、老後の2千万円が降ってきますように願いました。(笑)


〇天水桶
天保10年と見えます。古!


〇スリー7の社紋
当社の住所がスリー7だからでしょうか、神輿庫の社紋が三つ巴に七が三つ。


稲荷神社の傍にあったマンホールにも。


社務所


〇隣の高層ビルが近!

7.ご朱印

 毎月、辰の日のみ授与だそうです。初穂料が1000円と聞いて一瞬引きました。社名を書いている墨には金粉が入っているとか。スゲェー、それでか!

8.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 都心の小規模な神社でしたが、その歴史はとても古く江戸時代の狛犬や水盤、天水桶が見ることができます。周囲はいかにも現代の高層ビルですが、不思議と江戸と令和の文化が融合した空気感があります。滅多に都心に出てこない爺さんですが、たまにはこういう空気を吸ってみるのもいいかも知れませんね。

 

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