のと爺の古事記散歩

古希+1歳になった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part2(40)~麻賀多神社・奥宮

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 前回は麻賀多神社の本宮をお伝えしました。今回は麻賀多神社奥宮です。一般的?には、奥宮というと本宮の敷地の一角にある(鹿島神宮とか香取神宮はそうでしたね)のですが、ここは創始経緯から、本宮とは完全に独立した場所にあります。本宮は成田市台方に、奥宮は成田市船形です。

 

 

1.場所

 ここです。

2.御由緒と御祭神

 本宮と奥宮の御由緒については前回にお話ししましたね。簡単に言うとこうです。

 応神天皇20年(285年ごろ)、印旛国造伊都許利命(いつこりのみこと)が現在の成田市船形に社殿を造営し稚日霊命(わかひるめのみこと)を祀った。そして、推古天皇16年(570年ごろ)成田市台方に和久産巣日神を祀る本宮が造営されたことにより、船形は奥宮となった。

 そう、奥宮の方が本宮より先にあったと言うことがミソですね。

 ところで、御祭神の稚日霊命とはどんな神様なんでしょうか。実は、古事記には出て来ません。いや、正確に言うと、出て来てるのですが名前が書かれていません。ん?どういうことじゃ?

 アマテラスとの誓約に勝ったと勝手に思い込んだスサノオが、高天原で大暴れする場面です。この事件が原因でアマテラスは岩屋戸に隠れてしまうのです。

古事記にはこうあります。

「アマテラスが忌服屋(いみはたや)にいらっしゃって神御衣(かむみそ)を織らせていたときに、その服屋の天上に穴を開け、天の斑入りの馬を逆さ剥ぎに剥いで落とし入れたところ、天の服織女(はとりめ)がこれを見て驚き、器具で女陰を突いて死んでしまった。」

一方、日本書紀にはこうあります。

稚日女尊(わかひるめのみこと・稚日霊命)が機殿で神衣を織っておいでになった。スサノオはそれを見て、まだら駒の皮を剥いで部屋の中に投げ入れた。稚日女尊は驚かれて機から落ちて、持っていた器具で身体を傷つけられて死なれた。」

 このように、古事記には名前が書かれていませんが、日本書紀にははっきりと書かれてるんですね。なんでだろーぉ、なんでだろ~♪
 もう一つ、この神様には興味深い話があります。アマテラスの別名に大日女尊(おおひるめのみこと)という名前があることをご存じでしょうか。
 このことから、ワカヒルメはアマテラス自身だとか、妹だとかいう説もあります。神戸市にある生田神社アマテラスの和魂、あるいは妹としてお祀りしていますね。

生田神社のHPはこちらです。ご興味のある方はご覧下さい。


古事記も見ておきましょうね。 

3.参拝

 印旛沼沿いの宗吾街道から細い山道を登り、ゴルフ場を過ぎると鳥居が見えてきます。爺さんの苦手な山岳コースか?(ゴルフはフラットに限る・・・。心の声)

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 鳥居をくぐり参道を進むと、早速、ちょっとばかり強面の狛犬が迎えてくれます。

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 そして二ノ鳥居です。比較的新しい両部鳥居ですね。

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 鳥居をくぐると右手に手水舎があります。安永四年の日付が刻まれていますね。そして、正面に社殿があります。

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 ん? 安永四年(1775年)はアメリカ独立戦争が始まった年でないかい? 凄!

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4.拝殿と本殿

 どうらや拝殿、本殿とも葺替えされていますね。そりゃそうだ。

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 拝殿脇から本殿をぐるっと見られます。

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5.末社

 左:八代稲荷神社  右:加志波比売神

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 左:祓戸神社  右:香取神社

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6.ご神木

 本宮のご神木には負けますが、それでも樹齢600年以上、周囲6m、高さ40mです。

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 手前からご神木、本殿、拝殿

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7.伊都許利命の墳墓

 創始に関わった印旛国造伊都許利命の墳墓が参道脇にあります。周辺は古墳だということです。なんかパワーを感じますね。

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8.ご朱印

 最近は少なくなりましたね、書き入れをしていただきました。

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9.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。

 本宮ほどの派手さはなく地味な印象ですが、それだけに歴史観や不思議なパワーを感じる神社ですね。なぜ、ワカヒルメというマニアックな神様が祀られるようになったのかは分かりませんでしたが、古事記を読むだけでは分からないことがありますねー。
奥が深いです!

 


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