前回、香取神社への初詣をお伝えしましたが、もう1カ所、毎年お参りをしているお寺があります。それは、爺さんの家から車で15分ほどのところにある、関東三大弁天の一つと言われている「布施弁天(ふせべんてん)」です。正確には「紅龍山布施弁天東海寺」と言います。大同2年(807)、弘法大師空海が第52代嵯峨天皇の勅願により創建したといわれています。本堂に菊の紋章があるのはこのためなんですね。布施は地名です。布施にある弁天様ということで、布施弁天として信仰されています。
尚、関東三大弁天の残り二つは、東京上野の寛永寺と神奈川県江ノ島にある江島神社です。
1.弁天様は神様?仏様?
布施弁天東海寺のご本尊は弁天様、つまり弁財天です。
ところで、ここでクイズです。弁天様は神様でしょうか、仏様でしょうか?
ハァー!? ちょっと何言ってんのか分かんない、東海寺のご本尊なんだから仏様でしょう、ん、待てよ、七福神の一人だから神様か? んーー、改めて聞かれると分かんない!
正解は両方です。神様でもあり、仏様でもあるハイブリットな存在なんですねー。
(これ、爺さんの勝手な解釈です。)
弁才天はヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれた呼び名である。神仏習合によって神道にも取り込まれ、様々な日本的変容を遂げた。(ウィキペディアより)
一般的に弁天様というと琵琶を抱えたにこやかな二臂(二本の腕)弁天様をイメージしますが、布施弁天の弁天様は八臂(八本の腕)弁財天で、剣、弓、矢、斧など武器を持った戦闘神、守護神の風体で、中国の貴族女性の服装のようになっています。
詳しくはHPで確認して下さい。尚、秘仏であるため、ご開帳は12年に1度だとか。
2.場所
ここです。
3.参拝
駐車場に行ってまず驚くのは、参道入口に鳥居があるんですね。お寺に鳥居?
鳥居の裏に回って柱を見ると、2008年吉日の日付で、祝・開山1200年祭奉納とありました。弁天様は神でもあり仏でもあるので、鳥居があってもいいんじゃないでしょうか。(意見には個人差があります)鳥居の奥に見えるのが楼門です。
参道から道路を渡ると入口があり、階段の先には見事な楼門があります。天気が良すぎて影の部分が一層暗くなり、写真にすると真っ黒ですね。(_ _)
門の脇には四天王がおり、楼門を守っています。また、軒下の龍、麒麟、亀、松、鶴といった彫刻が見事ですね。
楼門の壁に布施弁天のいわれが掲示してあります。
楼門をくぐると階段があり、その先に圧倒的ド迫力の本堂があります。おっと、その前に水屋でお祓いをしましょう。
HPによれば、「本堂は数度の戦火により消失しましたが、本尊弁財天を篤信していた時の領主本多豊前守が98名の大名から寄進を求め、享保2年(1717年)、現本堂を完成させました。本堂内陣の天井には、それら諸大名の家紋が描かれています。」とあります。撮影禁止なので写真はありませんが、本堂内部には歴史を感じさせるものが数多く掲示してあります。ただ残念なのは、爺さんの脳ミソではその価値が分からない😔
境内には色々ある中で、代表は鐘楼と三重塔でしょう。詳しくはHPでご確認を。
4.境内小祠
境内には小祠(神社では、摂社末社ですが、お寺では何というのか分かりません)や仏像があります。
これいいですね。ぴんぴん(健康で長生き)ころり(寝込まず楽に大往生する)。爺さんは是非、これでお願いしまーす!!
境内は高台になるのでこんな景色が見られます。
5.おみくじ
おみくじの引き方が他とちょっと違います。自分で引くのではなく、係の女性(巫女さん?)に生年月日を言うと、先端に番号がふられた細い棒状のおみくじの入った筒をシャカシャカ振って一本を抜きます。そして抜いた棒にふられた番号の小引き出しから紙おみくじを取って渡してくれます。生年月日を言うのは、弁財天様に聞いて頂くという意味があるそうです。ちなみに爺さんは「末吉」でした。これで十分です。
6.ご朱印
ご朱印は総受付でいただきます。貼付形式の初詣用のものでした。
7.妙見大菩薩
道路を挟んだ向かい側が小高い丘になっており、そこに妙見大菩薩が祀られています。
妙見信仰は、インドに発祥した菩薩信仰が中国で道教の北極星・北斗七星信仰と習合し、仏教の天部の一つとして日本に伝来したものである。「菩薩」とは、本来「ボーディ・サットヴァ」(梵語:bodhisattva)の音写で、「菩提を求める衆生」の意であり、十界では上位である四聖(仏・菩薩・縁覚・声聞)の一つだが、妙見菩薩は他のインド由来の菩薩とは異なり、中国の星宿思想から北極星を神格化したものであることから、形式上の名称は菩薩でありながら実質は大黒天や毘沙門天・弁才天と同じ天部に分類されている。(ウィキペディア)
8.まとめ
さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。
番外編と言うことで地元の名刹を紹介させていただきました。近くにある名刹といいながら、意外となかなか行かないもので、爺さんも年に1度ぐらいしか行っていません。
残り少ない人生ですので、これを機会に心を入れ替えて、これからは参拝頻度をもう少し上げていこうかなと思った次第です。
では、今回はここまでです。次回をお楽しみに!
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