さてさて、天つ神から「修理固成」なんて意味のわかんないミッションを与えられたイザナギ、イザナミですが、 さぁ、どうしたでしょうか。
ところで、イザナギ、イザナミってどういう意味か分かりますか?
ギ(キ)は男を表わし、ミは女を表わす言葉なんですね。
そして、 イザナ ⇒ いざなう ⇒ 誘う ということで、
誘う男、誘う女 という意味なんですね。 ん~、なんかいいね!
目次
1.修理固成ってなに?
天つ神は「この漂える国を修理(つくろい)固(かた)め成(な)せ」と言ったんですね。つまり、地上世界はまだドロドロ状態なので、あるべき姿に整え固めよということです。
さぁ、これで天つ神のいる高天原、つまり天上世界とまだドロドロの地上世界という二つの世界があるということが分かりました。
2.淤能碁呂島(おのごろしま)の誕生
ナギ「天つ神から、修理固成せよ、とか言って天の沼矛(あめのぬぼこ)を渡された
けんど、どないしたらええんかのー?」
ナミ「せやなー、とりあえず天の浮橋(あめのうきはし)から地上世界の様子を見て
みたら何か思いつくかも・・・。」
ナギ「うへ!どえりゃードロドロしとるがや。ちょっとかんましてみっか。」
といって、かき回したあと、矛を引き上げた時にその先からしたたった潮が重なり積もって島になりました。この島を淤能碁呂島といいます。
3.イザナギ、イザナミの結婚と国生み
イザナギとイザナミは淤能碁呂島に降り立ち、そこで天の御柱(高天原につながる大きな柱)と八尋殿(むっちゃ広い御殿)を見つけます。これ、誰が造ったか不明です。
* 注意 18歳未満の読者がいらっしゃいましたら、次は読んじゃダメ!
ナギ「私の身体には一ヶ所だけ余ったところがあるんだが、あんたはどうや?」
ナミ「私の身体には一ヶ所だけ足りないところがありますのよ、ホホホ。」
ナギ「ほなら、私の余った所であなたの足りない所を刺し塞ぎ、国を生もうぞ!」
ナミ「あら~ん、いいわよ~♡♡」
こうしてイザナギは左から、イザナミは右から天の御柱を回り、出会ったところで声をかけます。
ナミ「あらー、イケメンねぇ~、私のタイプよー!」
ナギ「おおー、いい女じゃねぇーか、惚れてしまったぜ!」
そして日本史上初の男女の合体となります。ウッフ~ン♥♡ 黄色いさくらんぼー♪♪
ところが、最初に生まれたのは未成熟のヒルコであったため、葦の船で流してしまいます。(このヒルコが、やがて恵比寿様になったとか、そうでないとか、この話はしばらく後になります。)次に生まれたのが淡島で、泡となって役に立ちません。
二柱の神は高天原へ戻り、国生み相談所を訪ねます。
二柱 「かくかくしかじかなんやけど、うまくいきまへんのや。なんでやろー。」
相談所「そりゃ、女から声をかけたらあかんで、男からせな。ハイ!やり直しー。」
こうして、今度はイザナギから声をかけ、二度目の合体を行いました。
再び、ウッフ~ン♥♡ 黄色いさくらんぼー♪♪
すると、あら不思議、次々と島々が誕生しました。
最初に生まれたのが淡路島、続いて四国、隠岐の島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、
本州。これらをまとめて大八島(おおやしま)といいます。
そして、さらに6つの島を生み、合計14の島を生み日本の国土を完成させたのです!
フーッ、お疲れさーん。
4.今回のポイント
①既に人間がいた?
よ~く読んでいくと、高天原には既に人間がいたんじゃないかと思わせるふしがあります。天の沼矛ですね。矛ってどう考えても人工物です。それに衣服もそうですよね。もう少し話が進んでいくと人間(人草)がいたということがはっきり分かりますよ。
②淤能碁呂島は地球のこと?
おのごろ ⇒ 自らゴロゴロ転がる ⇒ 自転 ⇒ 地球 どうです、凄いでしょ!
コペルニクスも真っ青のまさかの地動説がここにあった?!
③なぜ女から声をかけちゃダメなの?
古来、日本では結婚は男から申し込み、女の承諾を得て成立するものだという観念が
あったんですね。今なら、好きな女から申し込まれたら、男は狂喜乱舞なのにね!
④国生みに北海道がないのはなぜ?
神話の時代、日本の北限は現在の茨城県あたりと考えられていました。ずーっとあとの話になりますが、ヤマトタケルの東征も常陸国で折り返しています。
5.まとめ
さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。
神様なのに意外と人間っぽいところがあるって感じましたか? 日本の神様はゴッド
ではないんですね。これからこんな話がたくさん出て来ます。
あっ、それから文中に出て来た「黄色いさくらんぼ」ですが、私と同年代の方であればなんとかお分かりでしょうか。
1959年発売 作詞:星野哲郎 作曲:浜口庫之助 歌:スリー・キャッツ
「若い娘は、うっふ~ん、お色気ありそうで、うっふ~ん」という歌詞で始まるお色気歌謡曲です。当時のNHKでは放送禁止だったとのこと。当時10歳の爺さんは、ラジオから聞こえるこの曲に、意味も分からずなぜかドキドキしたもんです。たはっ!
ネット検索すれば今でも聞けるかも知れません。
ではでは、今回はここまでです。次回は神生みですよーっ! 壮絶な話です!
これからもこんな感じで行っていいでしょうか?
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