のと爺の古事記散歩

古希になった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

超入門古事記(9)天の岩屋戸~アマテラスの引き籠もり

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 さてさて、前回はアマテラスがスサノオの暴挙に恐れをなし、天の岩屋に籠もってしまったところまでお話ししました。実は、この、籠もったわけについても解釈が分かれています。スサノオの余りの暴挙に、もう擁護出来ないとして怒って籠もった、という解釈と、いやいや、スサノオに恐れをなして逃げ込んだのだ、という解釈です。さて、あなたはどっち?


目次

1.アマテラスが天の岩屋に籠もった真のわけは?

 前述の通り、怒って籠もったのか、恐れて籠もったのか、これエライ違いですよね。では、古事記にはどう書いてあるのでしょうか。

「天照大御神、見畏み、天の石屋の戸を開きて、刺しこもり坐しき。」
この「見畏み(みかしこみ)」とはどういう意味かということですね。実は、同じ言葉が別の場面でも使われています。
 話は戻りますが、イザナギが黄泉の国でイザナミの姿を見て逃げ出した場面です。
「伊耶那岐命、見畏みて逃げ還る時に」

 これらを読み比べれば、恐れて籠もったと解釈するのが自然かなと思います。
 アマテラスちゃん、「かかって来いやー」の時の勢いはどこへ行っちゃったの?
最高神がさっさと逃げちゃ、まずくね!?

2.アマテラスの引き籠もりに対する緊急対策会議

 八百万の神が、天の安の河原に集まって対策会議が始まりました。

神様1「おーい、暗くて何も見えんぞ、ローソクもってこいやー!」

神様2「在庫切れなんで、コンビニへ買いに行ったんですが、品切れで、次いつ入るか
   わからんそうです。」

神様3「朗報でーす!政府が全国民へ2本ずつ送ってくれるそうでーす!」

神様4「アベノ〇スクじゃないぞ!真面目にやれー!!」

 八百万の神は、高天原きっての「知恵の神」と言われる思金神(おもいかねのかみ)に相談しました。思金神は造化三神(高天原に最初に現れた三柱の神様)のうちの一柱である高御産巣日神の子供なんです。確か、この三柱の神様は独神ですぐに身を隠したのですが、いつのまにかお子様がいらっしゃるのですね。なかなかやるじゃん!

 思金神「よっしゃ、んならみんなでお祭りをすっぺ!祭だ、祭だ!」

 神様 5「えっ、〇島〇郎を呼ぶんか?」

 思金神「ちゃうちゃう、ええか、わしの言うとおり準備せいよ!」

3.史上初のお祭りの準備

 思金神の指示で祭の準備が始まりました。

 まず、常世の長鳴鳥(にわとり)が集められ、一斉に鳴かされました。「朝ー!!」と鳴いて太陽の出現を促すためです。

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 次に、伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)に命じてを作らせ、また、
玉祖命(たまのおやのみこと)に命じて八尺の勾玉の五百津の御すまるの珠を作らせました。この二つは後に、天皇皇位の印である「三種の神器」のうちの二つになります。

 

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  そして、天の香山の榊を抜いてきて、上の枝には勾玉の五百津の御すまるの珠を取り付け、中の枝には鏡を取り付け、下の枝には白い布と青い布を付け下げました。この供え物を布刀玉命(ふとたまのみこと)が捧げ持ち、天児屋命(あめのこやのみこと)が祝詞を奉上しました。さらには、天の岩屋の脇には天手力男神(あめのたぢからおのかみ)が隠れて、戸が緩むのを待ちます。

4.神楽の開始

 いよいよ神楽の開始です。踊り手は天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。日陰蔓(ひかげかずら)を襷にかけ、天之真析(あめのまさき)を髪飾りにして笹の葉を手に持ち、逆さまにした桶を踏みならし、胸をあらわに出して踊ります。すると、高天原がどよめき、八百万の神がどっと笑ったのです。

神様 6「おーい、前にいるヤツ、よく見えんからドあたま、引っ込めんかい!」

神様 7「うずめちゃん、すてきよー!こっちゃ向いてー!!」

神様 8「もっと松明焚いて明るくせーやー、うずめちゃんが見えんやないけー!」

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神様 9「こらーっ、3密はいかんぜよー、かぶりつき禁止やでー、衣装に触れるなー!」

てな具合で、そりゃもう大騒ぎになってしまいました。これ、日本史上初のスト〇ップですね。

5.アマテラスのチラ見とお出まし

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 外のドンチャン騒ぎをアマテラスが気にします。

「おかしいなぁー、私が隠れたから外は暗いはずなのに、あの騒ぎはなんじゃ?」

 アマテラスが岩屋の戸を細めにそーと開いて、内側からこう尋ねます。

アマ「あんたら、暗闇の中でなに騒いでるんじゃ?」
ウズ「あなた様よりもっと素敵な神様が現れたので、みなで喜んでいますんじゃ。」
アマ「マジすか!どんなヤツや?」

 天児屋命と布刀玉命が戸の隙間に八咫鏡を差し入れて、アマテラスに鏡を見せます。

アマ「あら~ん、素敵な女神様じゃん、でも、私の方が美人よ~ん♥♥」

 どこまでも自信家のアマテラスです。この時、戸の脇に隠れていた手力男神がアマテラスの御手をつかんで外に引き出しました。そして、すかさず布刀玉命が、後方に注連縄を張って「これより中に戻ってはあきません!」と言ったのです。

 かくして、アマテラスが天の岩屋戸から出たので、高天原と葦原中国に再び明かりが戻ったのです。 フーッ、やれやれですね。

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6.スサノオの追放

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 アマテラスが岩屋に隠れた原因を作ったスサノオの処分をどうするか、八百万の神が議論します。

 神様10「そりゃーもう、市中引き回しの上、磔獄門に決まりだっぺ!」

 神様11「んだなー、んでもアマテラス様の弟だから、もう少し軽くすっか?」

 神様12「ほんじゃ、高天原所払いはどうじゃ?」

 ということで、罪を祓うためのたくさんの物を背負わせ、髭と手足の爪を切り、高天原から追放したのです。スサノオは二度目の追放になりますね。

7.今回のポイント

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①アマテラスはスサノオを恐れて岩屋に籠もった。
 
最高神が率先して隠れてしまうのはどうなの?という問題がありますが、まだ修行中なので、もう少し長ーーーーい目で見ましょう。

②アマテラスは怪力か?
 
アマテラスは自分で岩屋の戸を開けて籠もりました。怪力の持ち主だったのでしょうか。爺さんは、アマテラスしか知らないお呪いで開けたのではないかと思います。

三種の神器の二つができあがる。
 
後に、天皇皇位の印となる三種の神器のうちの二つができあがります。八咫鏡と八尺瓊勾玉です。

④全ての神様がイザナギ、イザナミから生まれたわけではない。
 
高天原には、いつのまにか八百万の神がいました。ということは、イザナギ、イザナミ以外の神からも多くの神が生まれていたということになります。

⑤ここに登場した神々は、後に大事な役割を担う。
 
布刀玉命、天児屋命等の神様は天孫降臨で再び登場します。詳細はその時に。

8.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。

 ここでスサノオは二度目の追放になってしまいました。海の国、高天原を追放されてしまい、もうあとは、葦原中国へ行くしかありません。

 その葦原中国でまたまた大事件が起きます。皆さんもよくご存じの事件ですよ!

 お楽しみに!!

 


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