のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part3(61)~高円寺氷川神社~末社に日本唯一の気象神社

 前回の阿佐ヶ谷神明宮の帰りにひと駅隣の高円寺で下車し、高円寺氷川神社(こうえんじひかわじんじゃ)を参拝しました。後述しますが、ここは末社に日本で唯一の気象神社があることで知られています。阿佐ヶ谷神明宮もそうでしたが、こちらも高円寺駅から徒歩で極近なのでとてもありがたいです。

 

1.場所

 ここです。

2.ご由緒とご祭神

 江戸名所絵図によれば、その昔、源頼朝による奥州征伐時に、武藏国杉並の地に至り給り際、隋兵の中に高円寺村にとどまり、終に農民となる者あり。一説によれば、村田兵部稟云々ともいわれ(因みに村田姓は高円寺の旧家)その時、武蔵国大宮高鼻の本社よりの御神意の使者が同氏に伝え、この高円寺村の位置高く採松杉繁多し遠く木田を望みて風致絶佳とされる当地に社殿を建立したのが起源といわれている。従って農業の神とされている。(当社HPより)
 ご祭神は素戔嗚尊スサノオ)です。

 当社HPはこちら。

3.参拝

 高円寺駅南口からロータリー沿いに数分で大鳥居前に到着します。


 境内はそれほど広くありません。鳥居をくぐるともう目の前が社殿です。右手には手水舎ですが、奇麗な花手水ですね。

4.社殿(1)

 社殿前に常夜灯と狛犬です。それぞれの台座には彫刻が施されています。

5.社殿(2)

 
 左が拝殿、右が本殿です。空がきれいですね。

6.気象神社

 末社として日本で唯一の気象神社があります。

①ご由緒
 もともとは、現在の高円寺北にあった旧陸軍気象部構内に造営されていたが、終戦により氷川神社に払い下げ移設されたものだということです。現在の社殿は平成15年に改修されたものです。

②ご祭神
 八意思兼命(やごころおもいかねのみこと 古事記では、思金神)

 この神様は高御産巣日神の子供で、高天原の知恵袋として天の岩屋戸事件を解決したり、国譲り交渉の使者を選定したり、天孫降臨随行したりしてアマテラスの右腕として大活躍をした神様です。
 天の岩屋戸事件でアマテラスの復活を実現し、高天原葦原中国を暗闇から太陽光あふれる晴天に導いたことから気象の神様と言われるようになったとのこと。現在では特定の日の晴天を願うなどの参拝者が多く訪れています。


 絵馬は下駄の形をしています。かつて、というか私の御幼少のころはそうでしたが、明日の天気を占うのに下駄をはいた足をポーンと蹴り上げ下駄を飛ばし、下駄が歯を下に正規の形で着地すれば晴れ、歯を上にひっくり返ってしまうと雨と言われていました。

7.その他境内

〇稲荷神社  気象神社の奥にあります。


〇力石


〇神輿庫


社務所

8.ご朱印

9.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 日本唯一の気象神社とは、なかなかのもんです。日本人のDNAでしょうか、神羅万象なににでも神が居るという理念(?)ですね。結婚式などのハレの日の晴天祈願、気象大学の合格祈願などで参拝される方がいらっしゃるとか。神様も大忙しじゃ!

 

 


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