のと爺の古事記散歩

古希+4歳になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part3(20)~大生郷天満宮~日本三大天満宮ってホント?

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 皆様は日本三大天満宮をご存じでしょうか? 天満宮と言えばすぐ思い浮かぶのは、福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮だと思いますが、三つ目はどこでしょうか? 実は諸説ある中の一つに茨城県常総市にある大生郷天満宮(おおのごうてんまんぐう)があります。あくまでも諸説の内の一つです。
 私もネットを見ていてこの天満宮のことを初めて知りました。えぇー!三大天満宮の一つが茨城にあったんけ!こりゃ行かねばなんめぇー。ということで、今回、古事記の神様とは違いますが行って来ました。
 ただ、少しばかり気になることがあったんです。それは、ネットでの「茨城県の寺社ランキング20社」に入っていないこと、「茨城県神社庁が紹介している常総市の神社」に入っていないこと等です。日本三大天満宮なのになんでやねん?

 

 

1.場所

 ここです。

2.御由緒と御祭神

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 せっかく由緒板はあるのですが、文字が劣化して所々消えています。それに、この由緒板自体いつ書かれたものか日付がありません。残念ですね。
 HPから抜粋するとこうなります。天満宮ですから御祭神は菅原道真ですね。
 道真公の三男景行(かげゆき)公が道真公の遺言どおり、遺骨を奉持し諸国を巡ること二十有余年の後、延長七年(929年)に遺骨をお祀りしたのが当天満宮です。関東から東北にかけては最古の天満宮といわれ、又、遺骨をご神体とし遺族によってお祀りされたのは当天満宮だけであることから日本三天神の一社に数えられ、御廟天神とも言われています。


 HPはこちらです。

3.参拝

 住宅地の少々曲がりくねったそれほど広くない道に面して一の鳥居があります。そして、鳥居の奥に石段と二の鳥居が見えます。一の鳥居には大正4年11月の日付がありました。

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 二の鳥居の日付は昭和56年11月でした。

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 二の鳥居のすぐ先に狛犬が居るのですが、台座が高いのと顔の前に樹木の枝がかかっていて正面からお顔を見ることができません。残念です。結構古いものだと思いますが年代が確認できませんでした。左右とも同じ状態なので、意図があって狛犬の前に樹木があるんでしょうか。

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 狛犬の先には手水舎があります。水盤の文字、ん~、読めない!

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4.拝殿

 さて、拝殿です。現在の拝殿は昭和30年(1955年)に再建されたものです。

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5.本殿

 現在の本殿は昭和4年(1929年)に再建されたものです。本殿は戦前、拝殿は戦後のものなんですね。シンプルな本殿です。

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6.境内社

〇稲荷社

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〇合殿 左から春日社、熊野社、大国社、八雲社、香取鹿島社、その右に天神宮

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7.その他境内

〇神牛

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〇さざれ石

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〇刀研石

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親鸞上人礼拝の杉

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社務所

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〇絵馬

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〇鬼瓦 旧社殿のものでしょうか。神紋がある瓦が拝殿脇に無造作(?)に置かれています。

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〇東側参道 奥の階段を上がると境内です。

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8.道真公御廟所

 社殿の裏側には神苑が整備されていて、菅原道真公の御廟所があります。

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 享和二年(1802年)に建立された以前の御廟も残っています。

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 神池と境内社

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 恵比須社

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 厳島神社

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9.ご朱印

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10.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。

 ずーっと梅雨空が続き、ゲリラ豪雨などが心配される日が続きましたが、ようやく梅雨明けになったようです。暑かったのですが、青空に誘われて久々に神社にお参りに行って来ました。

 ここからはあくまでも個人的な感想です。三大天満宮を標榜するなら、もう少し境内の整備をお願いしたい。由緒板が劣化している、樹木が景観を損ねている、歴史的価値がありそうな物が無造作に置かれている等々・・・。御廟周辺は整備されていますが、肝心な神社の方がちょっと・・・。

  歴史的にはとても重要な神社と思いますので、更に良くなっていくことを望みます。

 


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