織物と星の神様二柱を祀る神社と言ったらどんなイメージを持ちますか?あらまぁ、織姫と彦星でしょ、ロマンチックやないけーっ!とまぁ、普通はそう思いますよね。ところがどっこい、真逆のゴリゴリのパワースポットで知られる神社があります。茨城県日立市にある大甕神社(おおみかじんじゃ)に行って来ました。
1.場所
ここです。
2.御由緒と御祭神
当神社の創始は不詳ながら、社伝によれば皇紀元年とのこと。えーっ、ということは神武天皇即位の紀元前660年じゃないか、そりゃ凄い!
御祭神は織物の神様である武葉槌命(たけはつちのみこと)と星の神様である甕星香香背男(みかぼしかがせお)の二柱の神様です。この二柱の神様は古事記ではなく日本書紀にでてきます。
高天原の命令でタケミカヅチとフツヌシが葦原中つ国の平定にあたりますが、この二神でも平定できなかったのが常陸国地主神のミカボシカガセオだったのです。そこで登場したのがタケハツチで、カガセオの荒魂を岩山に封印することで平定してしまったのです。なぜ織物の神が星の神を平定できたのか、諸説あるようですが長くなるので割愛します。(ほんとは、あまり詳しく知らない(;゚ロ゚)
カガセオの荒魂を封印した岩山が宿魂石(しゅくこんせき)と言われ、江戸時代元禄期になって藩命によりこの宿魂石の上にタケハツチが祀られるようになったのです。
詳しくはHPをご覧下さい。
3.参拝
では参拝しましょう。まず、境内図を見て下さい。境内のど真ん中を国道6号線が走っています。なんらかの事情があって結果的にこうなってしまっているのですが、それを考えると国道沿いの大鳥居は後から建てられたもので、左下の5台駐車場前の入口が昔からの表参道と思われます。なので、ここからいきます。
大甕倭文神宮(おおみかしずじんぐう)とは当神社の別名で、タケハツチは別名を倭文神(しずりのかみ)と言います。倭文とは布のことです。
道路からの階段を上がり鳥居をくぐると右手に手水舎、すぐ眼前に拝殿があります。拝殿前には貫禄ある狛犬がいます。身体の毛並みに特徴がありますね。手水舎の彫刻も立派です。
4.拝殿
昭和8年の造営とありました。細部までの彫刻が見事で、貫禄ある拝殿です。
5.本殿
社殿の裏にある岩山全体が、カガセオの荒魂が封印された宿魂石なんですね。そしてその頂上にタケハツチを祀る本殿があるんです。で、拝殿脇にこんな表示が・・・。
「御本殿入口」「御本殿参道」ということは、この岩だらけを登るんかぁーい!
境内案内図には鎖場と書いてあるけど、鎖なんか見当たらない。ここを登ると鎖場があるということか? こりゃ無理だわ。まわりには誰も居ないし、すべって転げ落ちても誰も助けてくれない。爺さん、年も考えずなにやってんのや、が関の山。あと10歳若かったら迷うことなく登ったのに・・・。そうそう、筑波山神社の男体山頂上を思い出しました。神社に来たのにロッククライミングかぁーい!!
ということで諦めました。たどり着くとこういう御本殿があるそうです。
(パンフより)
6.甕星香々背男社
平定された神であっても地主神としてはよき神様であったのでしょうか。きちんとお社が建てられています。屋根には星二つですー。
7.境内社
〇稲荷神社
〇大杉神社
〇八坂神社
〇天満神社
国道6号を渡ると
〇久慈浜稲荷神社
〇祖霊殿
8.大鳥居
国道6号線に面して建っています。でもここからはどちらかと言うと、裏参道。
9.ご朱印
やたら立派な儀式殿の1階が社務所になっています。巨大おみくじなど珍しいものもありますよ。ご朱印は書き入れでした。達筆すぎて、読めん!
10.まとめ
さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。
いやぁー、実に個性的で面白い神社でしたね。境内はさほど広くなく、ゆっくり回っても1時間はかからないでしょう。ロッククライミングをしなければ・・・。
でも、創始が皇紀元年ということは、間違いなく日本最古の神社でしょう。その境内に国道を通して分断してしまうとは、どこの誰がやったかは知りませんが、天罰が下らなかったのでしょうか心配になっちゃいますよね。
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