のと爺の古事記散歩

後期高齢者になってしまった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社・ご近所編Part3(66)~渋谷氷川神社~ここだって大都会のパワースポット

 前回、前々回と大都市新宿の神社が続きました。すっかり調子に乗ってしまった爺さんは、「東京を代表するもう一つの大都市渋谷」にも行ってみっぺ、となるべく駅近の神社を調べていたらありましたよ。実は、渋谷は学生時代(もう半世紀前です。古!)に通学で利用していた駅で、個人的には東京で一番思い入れがある街です。で、行ったのは渋谷区東にある渋谷氷川神社(しぶやひかわじんじゃ)です。

 

 

1.場所

 ここです。

2.ご由緒とご祭神

 慶長十年に記された「氷川大明神豊泉寺縁起」によると、第12代景行天皇の御代(71~130年)に創建とあります。日本武尊が東征の際、当地に素戔嗚尊を勧請したと伝えられています。
 ご祭神は、素戔嗚尊稲田姫命大己貴尊天照皇大神です。
(当社HPが見当たらなかったので、東京神社庁の案内による)

3.参拝

 JR渋谷駅新南口から明治通りに出て、恵比寿方面に15分ほど歩くと表参道の入口があります。こんな石碑?があります。

▼「ここは昔から神社の参道」


▼参道です。奥に神社が見えますね。


▼銀杏の大木が見事です。


▼社号碑の裏には、紀元二千六百一年とあります。昭和16年(1941年)ですね。いまさらですが、紀元一年は初代神武天皇即位年で紀元前660年です。


▼社号碑の奥に一の鳥居。その手前には鳥居の土台があります。以前はここに鳥居が建っていたんでしょうか。安永4年(1775年)建立の石鳥居です。


▼扁額の文字は、目を凝らしてみると「氷川」と読める気がします。


▼やや長い参道が続き、階段が見えてきます。


▼階段の先は、さらにやや右方向の階段が。


▼二の鳥居です。そこにはスリムで筋骨隆々の狛犬が。

 紀元六百年記念とあります。昭和15年(1940年)ですね。それと、お気づきでしょうか。通常は向かって右が阿形、左が吽形なのですが、ここでは逆ですね。そもそも狛犬の位置に決まりがあるのかどうかは分かりませんが、ここは珍しいです。

 ▼さて、二の鳥居をくぐり、左直角にまがると手水舎があります。そして正面が拝殿です。

4.社殿

昭和13年(1938年)に改築された社殿。ということは戦火を逃れたということ。その後の改築もあったでしょうが、とてもよい状態が維持されている。素晴らしい!




▼本殿はチラッと屋根だけ。

5.境内社

 それぞれ劣化は進んでいるが、各社の前に小さな狛犬が健気に配置されている。

八幡神社


秋葉神社


厳島神社 ユニークな表情のダブル狛犬


▼稲荷神社 トリプル狛キツネ、いや、もっといる

6.その他境内

百度


▼本殿御敷地舊地の碑 ここが旧社殿跡ということです。


▼神楽殿


北参道鳥居と狛犬


▼東参道鳥居 向かいは國學院大學


▼境内の大樹 ご神木という表示はないが見事です。


▼表参道脇の氷川の杜公園 金王相撲土俵


社務所

7.ご朱印

▼月替わりご朱印の12月です。豪快な筆使いはもちろんですが、やさしい細やかなタッチのものもいいですね~。これ、書き入れです。

8.まとめ

 さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 学生時代にはなじみのあった渋谷ですが、何十年ぶりか分からないほど久々に行ってみると、渋谷駅自体が工事で大幅に変わっており当時の面影は全くありません。完全にお上りさん状態でした。ここはどこ?私は誰?
 幹線道路の明治通りから一本奥に入っただけなんですが、都心の喧騒は全くなく静寂した緑に囲まれた落ち着いた神社でした。社務所もとても丁寧に対応していただき、また機会を作って参拝したいと思いました。

 


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