アマテラスの誕生
古事記において、アマテラスが登場する場面をあらためて確認しましょう。
① 誕生
② スサノオとの誓約
③ 天の岩屋
④ 葦原中国の平定
⑤ 天孫降臨
⑥ 謎(のちほど説明)
多分、これらの場面と思います。そこで、今回は①誕生について考えます。
イザナギは黄泉の国から戻り、穢れを落とすため禊ぎを行います。禊ぎにより住吉三神を始めとして多くの神が成りますが、最後に左目を洗うとアマテラス、右目を洗うとツクヨミ、鼻を洗うとスサノオが成ります。神様が生まれることを「成る」と言うんですね。
古事記にはこう書いてあります。「洗左御目時、所成神名、天照大御神」。ここで分かるのは、生まれた時、既に大御神だと言うことです。超エリートですよね。何とかの神とか、何とかの命(みこと)とかじゃあ~りません。大御神ですよ、頭が高い!控えおろう!!てなもんですよね。
では、「天照」とはどういう意味でしょうか。私は、太陽神というくらいですから、天上(高天原)から葦原中国までをあまねく明るく照らすという意味だと思っていたのですが、どうもそうではないらしいです。ではなにか。(天)+テラス(照る+尊敬のス)で、天に照り輝きたまうような、という称辞なんだそうです。「大御」も称辞ですから、この名前はやたら称辞だらけの名前ということです。まぁ、意見には個人差がありますから、この解釈が全てではないと思いますが・・・。そうなんゃ~。
三貴子が生まれてイザナギは狂喜乱舞、アマテラスには御倉板挙之神(みくらたなのかみ)と言われる御首飾りを与え、「高天原を治めなさい」と賜った。えっ!ちょっと待って、イザナギがそんなこと言っちゃっていいのか?そんな権限あるの?という疑問はおきますが、もめたような話はないので良かったんでしょうね。
それはそれとして、アマテラスは生まれた時、何歳だったんでしょうね。神様に年齢はないってことは分かりますが、イザナギが高天原の統治を命ずるということは、少なくとも幼児ではないと思うし、同時に生まれたスサノオが髭が胸まで伸びるまで泣いていたということは髭が生える年齢だということだし・・・。よく分かりませんね。
分からないので考えるのやめましょう。
ではでは、今回はここまで。次回をお楽しみに!