のと爺の古事記散歩

古希+1歳になった爺さんが勝手気ままに古事記を散歩します。

古事記の神様と神社(4)

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火之迦具土神と秋葉神社

  火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ、以下、カグツチ)は、聞くも涙、語るも涙の悲しい運命の神様です。皆さん、大きめのハンカチを用意してお読み下さい。

 前回のイザナギの話で書きましたが、イザナギとイザナミの間では35柱の神様が成っています。その中の一柱で「火の神」がカグツチなんですね。ただ、悲しいことにイザナミはカグツチを生んだことで女陰にやけどを負い、これがもとで病に伏します。イザナミは病床でも神生みを続けるのですが、イザナギの必死の看病も功を奏さず、やがて亡くなります。そして、黄泉の国へ行ったイザナミを追いかけたイザナギの結末は前回お話ししましたね。
 問題はここからです。イザナミの死を悲しみ、怒り狂ったイザナギは何を思ったのか腰に帯びていた十拳剣を抜いて、カグツチの首を斬ってしまったのです。オオ!マイガッド! なんということだ!! カグツチには何の罪もないだろうに!(!の使いすぎです)
 古事記が何でこんな重たいエピソードを書いたのか、意味が分かりません。ただ、カグツチもやられっぱなしじゃないんです。

 カグツチの身体から真っ赤な血が吹き出し、
 剣の切っ先についた血が岩に走り付くと・・・三柱
 剣の根元についた血が岩に飛び散ると ・・・建御雷之男神、他二柱
 剣の柄にに溜まった血がイザナギの指の間からあふれ出ると ・・・二柱
 そしてカグツチの頭、胸、腹などからも ・・・八柱

の神々が生まれました。すごい迫力ですね! 「火」が持っているエネルギーの強さ、反面から言えば恐さを表わしていると言われています。そして、アマテラス大研究をお読みいただいた方は覚えていらっしゃると思います。オオクニとの国譲り交渉の最後の刺客として派遣された建御雷之男神は、カグツチの血から成った神なんですね。オオ!マイガッド! どうりで強いはずだ。

 このカグツチを主祭神としているのが全国に400社以上ある秋葉神社で、その総本山が静岡県浜松市にある秋葉山総本宮秋葉神社です。秋葉神社は火防、厄除開運等を信仰する神社ですが、そもそもは南アルプス南端に位置する秋葉山をご神体とした修験道がその始まりなんですね。7~8世紀のころの文献には登場するそうですから相当古いことは確かですね。火の神がなんで火防なのか不思議ですが、毒をもって毒を制するってとこじゃないでしょうか。

 実は、東京都台東区にも秋葉神社があります。創建は明治3年(1870年)ですので比較的新しいですね。ここは前年明治2年の東京大火を受け、明治天皇勅命により現在の秋葉原駅の地あたりにカグツチを祭神として建てられました。そして周辺の火除地を「秋葉さんの原」「秋葉っ原」などと呼んだことから秋葉原という地名になったそうです。秋葉原と言えばいまやAKB48が有名ですが、昔からこんなに素晴らしい場所なんですね。
 ちなみに、私、まだ現役だったとき、会社でフォーチュンクッキーを踊りましたよ!
チャカチャカチャン、チャカチャカチャン~~。

 失礼しました。今回の話はいかがでしたか? 古事記の中でも結構重たい話でしたが後に続く話を考えるととても重要なポイントになる話でした。

 はい、では今回はここまで。次回をお楽しみに!!

kojikint70.hatenablog.com

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